二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 銀魂-白百合の旋律-〔日向篇〕 ( No.240 )
日時: 2010/04/28 18:07
名前: 椿薔薇 (ID: AEu.ecsA)

第壱五訓「一対の猛攻」

「アイツが…ヤバい目してるな」
銀時は汗をぬぐって昌を見ながら言った。
「あぁ…狂ってる、アイツは黒昌磨璃沙の右腕だ…一番最初にコイツから来るとなると…」
予想外だったのか白刻は少し迷いながら銀時に返答した。

昌は狂いだすと声が届かないのかただただ笑っているだけだった。
だが、迷っている時間はない…突然昌はもの凄い速さで走ってきたのだ…それにすぐに反応したのは神楽だった。

「ふんぐゥっ!!」

傘で飛んでくる短剣を止めると昌の細い腕に似合わない剛腕を自分の手でふさいだ。

「銀ちゃん!白刻!新八!ここは私にまかせるアル!!」

「神楽ちゃん!?」
新八は戸惑ったが決心したように言う。
銀時と白刻はここで全員でいても意味はないと悟っていたのか、それと神楽を信じていたからか何も言わなかった。

「…神楽ちゃん!僕も残るよ!銀さん、白刻さん…」
それに二人は頷くと走りだした。

「神楽ァ!新八ィ!先行くぞ!待ってるからな」


「神楽ねぇ!新八っ気をつけろ!」

神楽と新八は顔を合わせ険しく目で合図すると昌を見て傘、刀を取った…

神楽と新八を置き走りだした銀時と白刻はひたすら廊下を走り、階段を見つければ上へ上へとさらに登って行った。

そして屋上に上がった—

そこには空色の死神こと鈴川宮弥が二人を待っていたかのように立ちはだかっている。
彼女の手には異名、死神と言われるだけの武器…大きな鎌が握られていた。
銀色に黒の装飾をされた鎌の先端は鋭く光っており白刻に向けられていた。

「私の相手はお前か・・・」
そう白刻がいうと突然鎌が振り落とされあたりは煙で覆われる。

むせながら銀時は声をあげた
「白刻!?」

だが返事をしたのは白刻ではなく・・・

「貴方の相手は私よ・・・光栄に思いなさい、白夜叉。ここで全員殺してあげるわ」
黒昌磨璃沙であった。

その言葉にあたりがみえない銀時は気配を感じ後ろへ飛ぶ。
その瞬間に前から勢いをつけ磨璃沙が飛ぶように走ってきた。

「っ」