二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 銀魂-白百合の旋律-〔日向篇〕 ( No.256 )
日時: 2010/05/03 18:40
名前: 椿薔薇 (ID: RMd4mwvD)

第壱七訓「真紅の戦場」

「いやァァァァァァァァ!!!」

そこはもう戦場とはいえない、死体が無数に転がり血で大地が赤く染まっていた。

「・・・」
その死体の真ん中で少女が一人の少女を抱えて泣いていた・・・返り血で赤くなった服に雫が垂れる。

その光景を純白の服を着た女が見つめていた・・・

頬についた血をぬぐい一歩・・・一歩と少女に近づく。

「いや・・・いや・・・お姉ちゃん!!!!」
-お姉ちゃん-その言葉が響き渡る、同時に女の足も止まった。
何を思ったか少し躊躇うように手に持つ刀を落としかける・・・
だがすぐに歩き出し少女の前に止まると冷たい声で言うのだった。

「私は白百合・・・名前を忘れるな」

そういって赤く充血した目でこちらを見上げる怯えた少女に刀を振り落としたのだった。

その瞬間、女は・・・白百合は目をつぶりすぐに歩き出した。
後ろでドサッという音が聞こえ、戦場は静寂に包まれた。

それが白百合と死神の出会い