二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 銀魂-白百合の旋律-『白銀想篇』 ( No.52 )
日時: 2010/01/19 21:48
名前: 椿薔薇 (ID: p4jphIw6)
参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel3/index.php?mode=view&no=15421

第壱壱話「約束、生死」

夜。
誰もが寝静まるはずの刻…
だが戦場に静寂の言葉はない。

轟音とともにまた、戦いが始まるのである

さっきまで笑っていた。
が…笑い声はなく生死の戦場に向かう…

私は。

こんなところにいていいわけがない…

見つかってまた操られ、にーちゃん達を傷つけてしまうかもしれない。
泣かないと約束したのに、死…いや泣いてしまうかもしれない
皆に心配をかけてしまうかも…おねえちゃんに嫌な思いをさせてしまう。

そんなことから私は走ることを決意した

走って走って…そのあとのことは考えない、前に進めないから。

するとにーちゃん達が
「本当に行くのか?…じゃあ、これでももってけ!」
白夜叉のにーちゃんがくれたのは包帯だった

「また!?」
私はおもわず声を出した

「またってなんだよ!お守りだぞ、大切にな!」
無理やり…いやテキトーに私に投げつけた

「大切にって…何が!扱い酷いよすでに!」
ツッコミをしちゃったりもしていた

「…でもありがとう!…死なないでね、また。また会えるよね?」
私は聞いた、必死に。

「あったりめーだろ!お前こそ死ぬなよ、お守りもあげたんだからな!」

「こんなのもらっても生死に関係ないから!死んでほしくないならもっと有効てきなものをくれればいいのに!」
リラックス…だったのかな?でもそんな風なのは白夜叉のにーちゃんだけだった。

晋にぃは見かけないし…

「…じゃあ、約束だよ!生きて、もう一回会うの…絶対だから!私も生きてやる、お守りがあるもんね!」

「死に際にお守りのせいにすんなよ!それただの包帯だから!」

「知ってる!いや、ならお守りとかいうな!」
そんな、笑顔で私はにーちゃん達と別れた。

生きてもう一度会う、そんな約束を胸に…

私は走った、なんども振り返りながら。
にーちゃんは私が見えなくなるまでそこにいてくれた…

走って…走って…やっと不安が、

武器がないためどうしよう。という気持ちになったときだった…

「おい、」
声がする。聞き覚えのある…

声の方を見るとそこには高杉が、晋にぃがいた
「あ…」

すると刀が飛んできた、晋にぃは
「死ぬなよ」
そういって、それだけいって走っていってしまった。

刀。ずっと晋にぃがもっていた奴だった…
嬉しかった、凄く。。。

その刀と包帯を手に巻き、私はまた走りだした。
後ろでは轟音が鳴り響く

耳に入るその音に私は涙がでそうだった…
でも笑った。
泣かないと約束したからね。。。