二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 【REBORN】 大空の覚悟 オリキャラ募集中! ( No.35 )
日時: 2010/02/09 07:07
名前: 銀翼 (ID: lwFCsR23)
参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel3/index.cgi?mode

   標的20

ランボが騒ぎすぎたため、快適な空の旅ではなかったが、ついに、イタリアについた綱吉達。

「あ、若〜!」

到着ゲートには、先に到着していた水世が手を振っていて待っていた。

「お待ちしてましたよ、みなさんっ。」

「他の人達は・・・?」

「里純君と蒼羅ちゃんはちょっと下準備に、近江君は用があると言ってどこかへ、ナギ君は本部へ向かいました。」

水世が説明すると、綱吉はバラバラなファミリーだな、とつくづく思った。

「あの・・・さっき聞いたんですけど、復讐者の牢獄に行って、逢賀さんを脱獄させるって・・・?」

「やだ、そんなわけないじゃないですか〜。大げさですよ、若、説明が。牢獄に少し下見に行って、ユキ君の共鳴者を探すんですよ。」

「共鳴者・・・・?」

「クロームさんのようなつなぎ役です。我々が勝手に共鳴者と呼んでるんですけどね。」

水世は言った。

「じゃあクロームみたいに霧属性の術者とかですか・・・?」

「いや〜、ユキ君と相性が良ければどんな方でもいいと思いますよ?まぁ雲か霧がベストでしょうね。」

水世が微笑むと、恭平が、行くぞ、と空港の出口へ向かって行った。

そこから車で2時間走った後、ついに本部に着いた。

「じゃ、どーぞ、ボンゴレ。」

恭平は微笑みながら、門の方へ向かった。

すると、中から正門を開ける者が出てきた。

「お帰りなさいっ。」

そこには、肩まで長い金髪の少女がいた。

綺麗なルビー色の瞳で恭平に微笑み、出迎えた。

「何で、お前までここにいるんだ?」

「我らがボンゴレ十代目がやっと本土に来て、ココに来るって聞いたらいてもたってもいられなくてっ。」

少女は無邪気な笑顔で答えた。

その笑顔に、綱吉達はドキッとした。

「あ、申し遅れましたっ。私、こーゆー者ですっ。」

少女は笑顔で綱吉に薄い赤色の名刺を渡した。

そこには、“煤美弥 星華”と書いてあった。

当然、綱吉は読めなかった。

すると、横から見ていた獄寺が、

「ススミヤ・・・セイカ・・・?」

というと、星華はニコッと笑ってうなずいた。

「煤美弥 星華です。よろしくね?」

星華は誰がどういおうとも美人だ。

雲雀以外のボンゴレ男たちは惚れぼれしていた。

「私、ボンゴレファミリーに所属しているんです。近いうちに幹部に昇進って話になってるんですけど・・・。」

「ボンゴレ!?じゃ、じゃあ、よろしくお願いします・・・っ!」

綱吉は顔を赤めながら頭を下げた。

「どうでもいいから早く中に入ろうよ。」

と、雲雀は勝手に門をくぐり、正面玄関まで向かった。

「では、どーぞこっちへ。」


中はとても広かった。

赤い絨毯を中心にいくつものドアが並んでいた。

一回、角を曲がるともうすでに迷うほどだ。

そんな迷路のような屋敷を、恭平は迷わず淡々と歩いて行った。

中には少し怪しげなドアもあったが、いちいち気にしていると、置いて行かれそうだった。

「こちらです。」

恭平は白い両開けのドアの前で止まった。

そして、開けると、ダイニングテーブルがいくつも置いてあった。

一番奥のテーブルには渚が何かを読みながら座っていた。

「ウチの食堂ですよ。長旅でしたし、お腹がすいてると思ってね。」

恭平が言った途端、綱吉の腹が鳴った。

綱吉は真っ赤になりながら、じゃあ、と席についた。

「ホンット冴えないね〜。食事はマフィアにとって大事なコミュニケーションなんだからシャキッとしなさいよ、バカ。」

いつの間にか、そこでは凛がパスタを食べていた。

「やっほ〜、恭平!あたしもお腹がすいちゃったからお邪魔してるよっ!!」

「ホントよく来るよなぁ・・・。」

「だってココのパスタおいし〜んだも〜ん☆いくらでも食べれちゃうよ〜!それに骸にぃとの再会に空腹はよくないでしょ?だからねっ!!」

「分かったからもうちょい静かに食えよ。つか骸を脱獄させるき満々だな。」

「当たり前だよ〜。恭平も行くんでしょ?あたし、ホントはいつでも行けたんだけど、やっぱ恭平がいないとね!あ、コッソリ行こうとしたって無駄だよ?あたし、恭平の事はな〜んでも知ってるんだから〜!!」

凛の言葉に綱吉は反応した。

“何でも知っている”

もしかしたら、この人に聞けば謎が解けるかもしれない。

「あのっ・・・!!」

「ん?何?」

その時、綱吉は思い出した。

行正の言葉を———。

「いえ、やっぱいいです・・・。」

「そぉ?つかボンゴレッ!あたしはあんたの部下で守護者なんだからあんたがあたしに敬語使うのおかしいでしょっ!?」

綱吉は、やっぱり真実は行正から聞くことにした。



      続く