二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 【REBORN】 大空の覚悟 オリキャラ募集中! ( No.47 )
- 日時: 2010/02/13 05:51
- 名前: 銀翼 (ID: lwFCsR23)
標的23
全てを聞こうと、恭平を追いかけてるつもりが、綱吉は迷子になっていた。
また誰かに聞こうと思い、綱吉はあたりを見回した。
すると、物音がした。
綱吉は音がした方向へ行くと、そこには黒のロングヘアーの少女がいた。
その姿はまるで雲雀だった。
「あの・・・。」
綱吉は少女に近づいた。
すると、少女は無言で振り向いた。
綱吉は驚いた。少女は雲雀に瓜二つだからだ。
だが、少女の方は左目に青の瞳を持っていて、オッドアイだった。
「えと、ココの人・・・?」
「……雲雀 撞羅だ……」
「ヒバリ・・・シュラ・・・!?え!?ヒバリって!?えぇ!?」
驚いてる綱吉に、撞羅はムカついたのか、剣を構えた。
「お前、ぶっ殺す」
「えぇぇぇぇ!?」
綱吉はあまりにも驚いて、その場に座り込んだ。
「ちょっと、それはいけませんよ……?」
撞羅の後ろから、星華が現れ、撞羅の肩をポンッと叩いた。
星華には異様なオーラが流れているのが綱吉にもわかった。
怒ってる、この人・・・・。
「撞羅、この方はあなたのボスなんだから、ご挨拶しなさい?」
「誰に向って指図してる。ボクに指図していいのは恭弥だけだ。」
「え?俺がボス・・・?ってことはボンゴレ・・・?」
「末端ですけどね、この子。これでも雪属性なんですよ?」
「えぇぇぇぇぇ!?てか、さっきヒバリって・・・!!!」
綱吉が聞くと、星華はニコッと笑って答えた。
「えぇ。雲雀恭弥様の妹ですよっ。」
「はぁぁぁぁぁ!?」
「黙れ。ぶっ殺すよ?」
綱吉は思わず手で口をふさいだ。まさか雲雀に妹がいただなんて・・・。
しかもボンゴレの一員。自分はボスなのにどんだけボンゴレのことを知らないのだろう、と綱吉は思った。
「あ、そうだっ!星華さん、恭平さんどこか知りませんか?」
「細波君ですか?彼だったら部屋に戻られたかと・・・・。あ、彼の部屋はこの角を左に曲がり、まっすぐ進んで2つ目の角をまた左にまがり、さらに3つ目の角を右に曲がった廊下の一番奥ですよっ。」
星華は笑顔で、答えたが、綱吉には暗記が出来なかった。
とりあえず、覚えてる限り行くことにした。
その頃、クロームは凛を探していた。
凛が骸の事を骸にぃと呼んでいる事が気になってしょうがないのだ。
無意識に角を曲がると、誰かにぶつかった。
「ぐぴゃっ!」
「牛の子・・・っ。大丈夫?」
ぶつかったのはランボだった。
「ランボさん疲れたじょ〜。ドクロ、おんぶっぶ〜。」
ランボはクロームをみるなり、床にねそべり、おねだりした。
「・・・やだ。」
「なんでぇ〜!ドクロのケチ〜!アホ〜!大体さっきドクロ、向こうにいたのに何でココにいるのさぁ〜!」
ランボの言葉にクロームは反応した。
「ど、どこにいたの・・・!?」
「えぇ〜、自分のこともわかんないのぉ。ランボさんさっき、お箸持つ方の角でドクロ見たもんね!」
ランボが右手で廊下の奥を指差した。
「ありがとっ・・・!」
クロームはその方向へ走り出した。
凛とクロームは髪型も服装も似ているからランボの言うもう一人のクロームはきっと凛のことだ、クロームはそう思った。
角を右に曲がると、ランボの言うとおり、凛がいた。
「雪の人・・・・・!」
「あぁ、クローム?あたしに何か用?」
「骸様とどういう関係なの・・・?」
「どーして?」
「骸にぃって・・・・。」
クロームはうつむいた。
「だってあたし、前世で骸にぃの妹だったもんっ。」
「え・・・!?前世で・・・!?」
「あたしもあのファミリーでモルモットにされてたから。骸にぃについていきたくて、あたしも輪廻を廻ったの。」
「・・・強いんだ・・・。」
「まぁねっ。クローム、あんたは甘すぎるよ。」
凛の言葉にクロームはハッとした。
「あたしは復讐者の牢獄に行くよ?骸にぃを助けたいもんっ!今までずっとそう思ってきたんだからっ。でもあんたはどう?骸にぃを助けたいって思ったことある?」
「・・・最近、骸様の声が聞こえなくなってきたから・・・。」
クロームは三叉槍を握りしめた。
「それはあんたの信念が弱いから。もっと骸にぃを想ってよ。そしたらあたしにも声が届くかもしれないし。」
「え・・・?」
「最近、あたしにも骸にぃの声が聞こえないの。多分疲れて眠ってるんだと思う。でも骸にぃが一番気にかけてるのはクローム、あんただよっ。だから、骸にぃを大事にして・・・。」
凛は切ない顔で言った。
クロームは槍を握り締め、骸を想った。
初めて出会ったあの精神世界を思い出した。
いつの間にか、涙が頬をつたっていた。
「逢いたいよ・・・・、骸様・・・。」
でも、骸の声が届く事はなかった。
続く
撞羅登場!!
クロームと凛のほうは切ないなぁ・・・。