二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 【REBORN】 大空の覚悟 オリキャラ募集中! ( No.61 )
- 日時: 2010/02/20 04:08
- 名前: 銀翼 (ID: lwFCsR23)
- 参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel3/index.cgi?mode
標的29
「で、復讐者の調査員がどうして・・・?」
綱吉はネオンに聞いた。
額の炎は数分前より遥かに純粋に燈っていた。
「こいつらは本来ならこの時代に存在してはならない奴らの記憶を持ってるんだ。上からのお達しでその記憶を取り上げに来た。」
ネオンは恭平と風月を指さした。
「へー。で、私達を倒しに来たんですか?」
風月が黒い笑顔で言った。
「まあ、そういうことだ。」
ネオンはそう言うと、鎌を取り出した。
そして、二人に向かって振り上げると、キンッとネオンの鎌ははじかれた。
「!?」
全員が同じ方向を見ると、そこには刃の部分に紫の炎を宿した鎌を持つ青年がいた。
「俺の目の前で俺と同じ武器振り回されるとウザい。」
青年は言った。
その紫の瞳は純粋に輝いていた。
「いい加減にしろボンゴレ」
青年は綱吉に向かって言った。
「俺・・・!?」
「ボスがこんなんじゃ、部下の俺らに泥塗ってるもんだ。」
青年は無表情のまま言った。
「誰だ、お前。」
「ボンゴレファミリー一員、天寺翼。」
「お前も、ボンゴレなのか・・・。」
「あぁ。でも俺はあんたに就いてるつもりはない。」
「え?」
「俺は雲雀に就く」
翼はそう言い、ネオンの鎌を拾い上げた。
「こんな軟弱な武器、見てらんねーよ。」
翼はそう言うと、ネオンの鎌を上に投げ、匣を取り出し炎を注入した。
「雲鳥」
匣からは、翼同様紫の瞳をもつ鳥が現われた。
「全てを、破壊しろ。」
翼が指示すると、雲鳥はネオンの鎌を一瞬にして粉にした。
「俺の仕事は終わったな。」
翼はそう言い、どこかへ去った。
「さ、どーする?」
恭平は弓を取り出して、ネオンに聞いた。
「ふん。細波恭平、沢田綱吉、お前らに伝言だ。」
「誰から?」
「オレの上司だ。」
「つまり復讐者の幹部。」
恭平が言うと、ネオンはすーっと深呼吸して口を開いた。
「“全テハ未来ヘ繋ガル。”」
ネオンが言うと、3人は静まり返った。
「未来・・・!?」
「これ以上はオレも知らん。じゃあな。」
ネオンはそう言い、雲に交じれて去っていった。
「十代目〜〜!!」
屋敷へ帰ると、獄寺が手を振って待っていた。
「じゃ、俺はココで失礼しますよ、ボンゴレ。やる事あるんでね。」
「あ、恭平さん・・・。」
「あの伝言ですか?こっちでも考えてみますよ。」
そう言い、恭平は屋敷の中へ入って行った。
「じゃあ綱吉さん、私も失礼しますっと。」
風月も中へ戻って行った。
その時、全てのボンゴレリングが強烈な炎を放ち始めた。
「えっ!?何!?」
「はぁぁぁぁ!?」
「おー、おもしれー。」
「ガハハハ!すごいもんね!」
「・・・何、これ・・・。」
「極限に燃えてるぞ———ッ!!」
「・・・ウザい。」
そのうち、7つの炎は大空で混ざりあった。
「!!!虹!!!」
虹色に混ざり合った炎はやがて、ある形をとどめた。
小さな子どもの形だ。
その時、屋敷に戻る途中の風月が呟いた。
「そうか、お前が虹の子供・・・・。」
風月はボンゴレⅠ世のように微笑んだ。
「ボンゴレ!!」
恭平の声が聞こえ、綱吉達は振り向いた。
すると、2階のベランダに行正以外のシエロの守護者全員がそろっていた。
「未来へ行ってくださいっ!!!」
恭平が言った。
「え・・・!?」
「もう一度10年後の世界へ行ってください!全ては、そこにあるはずです!」
「10年後の世界に・・・!?な、何があるんですか!?」
「それは、自分達で見つけるんだな。」
風月が初代の口調で言った。
その時、虹色に燈り、子供の形をした炎が光を放ち始めた。
『いっしょに、いこう。』
虹の炎は手を差し伸べた。
その子供の声は、どこか懐かしくて、純粋な声だった。
「うんっ!!」
綱吉はそう言い、空へ手を差し伸べた。
その瞬間、ボンゴレ守護者達はそれぞれの属性の色の炎に包まれ、姿を消した。
続く
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ちなみに、綱吉達は未来での戦いを全て終えて、過去に帰ってきた、って設定です。
そこんとこヨロシクです。