二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 【REBORN】 大空の覚悟 ( No.8 )
- 日時: 2010/01/31 02:24
- 名前: 銀翼 (ID: lwFCsR23)
標的10
「んっ・・・!」
渚のアドバイスを受けた後、クロームは何でも羽をイメージした。だが、槍に羽が生える兆しはない。
そんなクロームを見ている渚はまたアドバイスをすることはなかった。
「極限に俺は誰とやるんだ————ッ!!」
大声をあげたのは了平だった。
「ガハハ!ランボさんも遊ぶもんね!」
「もぉ〜、大人しくしててよ、ランボー!!」
戦っている恭平のところへ、ランボがかけだしたため、綱吉はランボを抱えた。
「ツナのケチィ。ランボさんだって遊びたいんだじょ!!」
「コレは遊びじゃないんだって!」
「沢田———ッ!!俺は極限に興奮しているぞぉぉ!!」
了平とランボを見張っている綱吉はもう限界だった。
「なら了平は森寺水世と、ランボは逢澤蒼羅とやらせればいいじゃねーか。」
口出ししたのはリボーンだった。
「何言ってんだよ!ランボを戦わせられるわけないだろ!?」
「ガハハ!ランボさんやるやるー!」
「本人がそう言ってんだ。」
綱吉はランボを睨みつけた。
「いいじゃないですか、沢田さん。」
蒼羅が笑顔で言った。
「コレは修業の一環です。ランボさんも守護者なんですからいずれは戦います。あなたを守るために。」
蒼羅がそう言うと、綱吉は戸惑った。
こんな小さなランボは自分を守るために戦わなければならない。
皆そうだ。
誰が傷つくのは嫌だ。
でも、皆、自分を守るために傷ついてる。
綱吉は泣きそうな視線で蒼羅を見つめた。
「俺、どうしたら————。」
綱吉が聞くと、蒼羅は天使のような微笑みで答えた。
「覚悟を決めればいいんです。あなたの大きな、広い、その覚悟を。大空の覚悟を———。」
「覚悟・・・。」
リボーンはその二人のやりとりを見ているときに気付いた。
蒼羅がかつての大空のアルコバレーノ、ルーチェに似ていることを。
「どうかなさいました?リボーンさん。」
リボーンは唖然とした顔を見ると、蒼羅は心配した顔で聞いた。
「いや。ちょっと、久しぶりにあいつを見た気がしただけだ。」
リボーンはそう言うと、帽子を深くかぶった。
「あいつって?リボーン・・・。」
「何でもねーよ。それよりランボどうするんだ?」
「あっ!でもやっぱり・・・。」
綱吉はまた戸惑った。
すると、蒼羅が綱吉の手を握った。
「なら沢田さんが私とやりましょう。見せてください。あなたの覚悟を———。」
蒼羅は微笑んだ。
続く