二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 【REBORN】 大空の覚悟 ( No.9 )
- 日時: 2010/02/04 08:44
- 名前: 銀翼 (ID: lwFCsR23)
- 参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel3/index.cgi?mode=view&no=15493
標的11
「ツナがやんねーなら俺がやるぜ?」
迷っていた綱吉に声をかけたのは笑顔の山本だった。
「私はどちらでも。どうしますか、沢田さん。」
「じゃあ、山本、いいよ。」
「サンキュー。」
山本は爽やかに笑って言った。
「では、始めましょう。」
蒼羅は上部に黄色い宝玉のついた白い杖を取り出した。
そして、宝玉に純粋な黄色の炎が燈った。
「じゃ、手加減なしでいいんだな?」
「はい。」
蒼羅が笑顔で答えると、山本は時雨金時を取り出し、青い炎を燈した。
「時雨蒼燕流攻式8の型・・・・・」
山本は刀を構え始めた。
そして、思い切り振り、
「篠突く雨」
と技を繰り出した。
それを蒼羅はひょいっと避けた。
「あり?」
「あ、すいません。避けなかった方が良かったですか?」
「いやいーよ。強いのな。」
「そんなことありませんよ。」
蒼羅はそう言うと、杖を掲げた。
「Una croce della luce (光の十字架)」
すると、黄色に輝く十字架が天から山本の所へズシャーンっと急落した。
「やっ、山本!!」
それを見た綱吉は声をあげずにはいられなかった。
煙の中から、山本は負傷した肩の傷口を抑えながら出てきた。
「ふ〜、セーフってか。」
「良かった・・・!」
綱吉は安心して、座り込んでしまった。
修行なのに少しやりすぎじゃないか、と蒼羅に言いたかったが、逃げた自分にそんな事言える資格は無いと思い、心の奥にしまいこんだ。
「やっぱすげーのな。」
「ありがとうございます。」
蒼羅は笑顔で頭を下げた。
一方、雲雀と恭平は激戦を繰り広げていた。
接近戦が不利な恭平を匣兵器の大空狐がサポートしながら、雲雀は構わずトンファーを振り続けていた。
「少しは匣も使ったらどうだ、雲雀。」
「そんなものなくても君を咬み殺せる。」
雲雀が無表情のままそう答えると、恭平はため息をついた。
「じゃ、咬み殺してごらん。」
恭平がそう言うと、雲雀は立ち止まった。
「何を考えてるんだい?」
「別に?」
雲雀はムッとなり、恭平の方へ突き進んだ。
「そ。まっすぐ進めばいいんだよ。」
恭平がそうつぶやくと、雲雀は突然倒れた。
雲雀は突然後ろから来た矢で脇腹を負傷した。
つまり、雲雀が突き進んだ瞬間、恭平はとんでもないスピードで矢を放ち、完全なコントロールで雲雀の背後へまわし、突き刺した。
「くっ・・・。」
雲雀は息を粗くしながら、岩場の方へ行き、座りこんだ。
「次はそうさせないよ。」
「じゃ、次は違う手で。」
恭平がにやつきながら言うと、雲雀は恭平を睨んだ。
続く