二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: ポケモン†君と一緒に†空絵UP ( No.218 )
日時: 2010/02/08 20:42
名前: 美羽 ◆MoYaKs53do (ID: ixDFu4/i)

#10 花 +ユウト視点+

ソノオは、昔は荒れ果てた丘だったらしい
花の種を植えても、かれてしまったらしい

でも、ある時救世主が現れ、花一面の丘にしたらしい
そして、その救世主は言ったらしい

—私は、“感謝”と司り、時空を廻す者—と

俺の名前を漢字で書くと、悠斗。悠は時間が永遠に続くさま、という意味らしい
で、クウトを漢字で書くと、空斗。空は空間の空…

何か、似てるなー……

そう思いながら、ソノオへ続く洞窟を抜けた

「わー!! すっごーい、キレー!!」
「すっげー……!!」

さっきの薄暗い洞窟とはうって変わって、その町は美しい色取り取りの花が咲き誇っていた。
きっと、ソノオに来る人達はこの花で心を洗われてるんだろうな……と感じる

《……。》

ただ、クウトはさっきから警戒しているように黙りこくっていた。正直、クウトは俺にも判らない部分が多い
冷静かと思えばバカだし、優しいと思えばそれはユウナと俺限定だったり……

つーかそもそも、俺と入れ替われれる、って事がありえん

『………、ユウト』

不意に肩に乗ってるサンが俺を呼んだ

「如何した?」
『いやな……視線、感じませんか?』

視線………? そういえば、さっきから睨まれているような……
横を向いたら、ルナも警戒していた

—クウト、お前なんか知ってるだろ
《……知らんな》
—嘘付け、証拠にお前さっきから黙ってるじゃねーか
《元々だ》
—いいから、話せ
《……後悔しないか?》
—…あぁ、別に俺は……

《なら——ユウト、お前は———》
「ルナ、“シャドーボール”」

クウトは、俺に何か言おうとしたとき、ユウナの指示がさえぎった

何事かと思えば、あれは……
ロケット…団? いや、黒いけど何処か違う…

「—あんた等、何者?」
「貴様には“まだ”用は無い。俺たちに用があるのは——お前だ
              神崎空斗、悠斗」

その時、かすかに感じていた周りの視線が

一気に、鋭くなった気がした

《っ…………!!!! 何故、俺がまだ居ることを知っている……!?》



—廻り続ける歯車、遅れた二つの歯車は、徐々に周りの歯車と追いつき、そして真実を知ってしまう—


続く