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二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: ポケモン†君と一緒に†11話UP ( No.232 )
- 日時: 2010/02/09 18:41
- 名前: 美羽 ◆MoYaKs53do (ID: ixDFu4/i)
- 参照: 暫くユウト視点
#13 涙
その日、俺たちはポケセンで止まることにした
でも、どの人も俺を見る目は冷たくて
気がおかしくなりそうだった
俺は、部屋のベットに座り、サンを出す
サンは、俺が落ち込んでることに気付いたのか直ぐに膝にのって、心配そうに見つめてきた
言葉が無くとも、判る。気付けばサンやレンはそんな関係になっていた
サンの頭を撫でると、絹のような毛並みが気持ち良い
サンも気持ちよさそうに喉を鳴らす。二又の尻尾も揺れている
「ありがとう」
そう呟くと、サンの耳がピクッと動く
そして、俺に言葉が届く
『如何して礼を言うんですか? 家族を見守るのは当然でしょ?』
家族…、そうだな。俺とお前は家族だ
そう思ったら、目頭が熱くなった
「ッ………、と、さん…か、さん……」
目を片手で覆って、涙を流す
たった5年しか一緒に入れなかった両親
たった、5年。それは長いようであっという間だったのを覚えてる
両親が死ぬ前、いやな予感が過ぎった。
そして、さっきの男の言葉を思い出す
“クウト<お前>は空間、ユウト<お前の弟>は時間”
時間、過去や未来。俺が感じたいやな予感は未来に起こることを脳が予知していたから?
そのとき、目を覆っていた手に柔らかい感触が伝わる
でも少しざらざらしている。これはきっとサンの舌
—悲劇が蘇る時はもうすぐだ
続く
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