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二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: ポケモン†君と一緒に†イメソンUP ( No.254 )
- 日時: 2010/02/10 17:23
- 名前: 美羽 ◆MoYaKs53do (ID: ixDFu4/i)
- 参照: ユウナ視点
#16 進むから。
「………?」
部屋から出てきたユウトは、何だか元気がなかった
寝起きが悪いわけじゃない。寧ろ良い方。
それなのに、如何したの……?
「ユウト、元気ないよ?」
「………大丈夫」
大丈夫そうには見えない。でも、私はユウトの意思を優先した。
きっと一刻も早く出たいのだろう、この町から
そう、言ってないけど、私も、見ちゃったんだ……
あなたの、過去を。
ソノオを出ても、夢が纏わりついているのかユウトは気分が悪い顔をしていた
「もう、少しで…ハクタイの森だろ?」
「え、あ……うん」
そういったとき、ピルの入ってるボールがカタカタゆれた
『はくたい……森………こわ、怖いよ……』
「大丈夫、ピルは昔とは違うから。強いから。進むんでしょ? ピル」
『大丈夫……。ユウナが、皆が居るから?』
「うん。皆がいるから。迷っても皆が教えてくれるから…、だから進むんだ。進めるんだよ」
それは、ピルにも言ったようで自分にも言い聞かせた
大丈夫、私は昔とは違うから。
前を向いて進もう、そしたら何かが見えるから
「ユウナ……ありがとう、俺……救われた」
ユウトは、やっと肩の荷がとれたのか、すっきりしていた。
—進めばいい。そうか……そうだよな。俺には皆がいるもんな
「何言ってるの? 私はピルに言ったの!」
「なっ、おまっ、かわいくねーな!!!」
「可愛くなくって結構♪」
「うー……。………プッ」
「な、なに笑ってんの……? ククッ…」
「お前もだろ……」
気付けば、私達は笑っていた
「「あはははは!!!!」」
大丈夫、前を向こう、進むから。振り向いても、皆がいるから。独りじゃないから。だから
進もう。
二章†廻<メグリ>†完
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