二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: ポケモン†君と一緒に†イメソンUP ( No.333 )
日時: 2010/02/18 18:50
名前: 月音 ◆MoYaKs53do (ID: ixDFu4/i)

番外編:双子の頭
*学パロ
*妙に現パロ
*双子のみ


〜学パロ編〜
—テスト返却日(英語)

「神崎兄」
「名前で呼んでください。……」

クウトは、英語の答案用紙を受け取る。そして点数を見る、……が、一瞬見ただけで折りたたんだ

その後、ユウトが受け取っていた。一瞬兄の顔を見ると、フッと勝ち誇った笑みか、見下した笑みをしていた。クウトは明らかに後者をとった


「どうだったんだ? 兄貴」
「……お前は?」
「All パーフェクト♪」
「そうかい…フォーティーンツー」
「馬鹿だな」
「……こ、国語じゃ負けないからな!!!」
「判りきってるからいちいち言わんで良い。社会も数学も僅差で俺で勝った。理科は負けたけど。…今度奢れよ、何か」

にっこり、と効果音がつきそうな笑みで兄を見る弟。しかしそんな笑顔もクウトにとっては「悪魔の笑み」としか思えなかった

(コイツ、絶対31アイスのたっかいクレープ頼む気だな、後はミスドとかマックとか…か?)

まぁつまり、今度の休みになったら、サイフが軽くなるのだ。俺は…

—国語返却

(89点…まぁまぁだな)

でも、英語をどうしようかと迷う。祖父に見せてみろ、怒られる、とかいって隠すのは不可抗力
何故なら祖父はこの学校の教師だからだ


「ユウト、何点だった」
「70点」

う、と声を詰まらせる。苦手教科でも50点を越してる弟の頭は一体なんなのだ。
というか、双子でここまで頭の構造が違うのか…

似ているのは顔立ちのみ。身長も、モテ度も、頭の良さも、運動能力も、フレンドリー性も、弟が全て勝っている。
同じ母親の胎から生まれた双子、なのにココまで差があるのか…と思うと哀しくなってきた


「……兄貴」
「何だ」
「俺、兄貴の事、尊敬してる」
「……何処をだ」
「勉強以外、苦手が無い事。何事にも、恐れないトコ…かな」

確かに。コイツはグロイのがとことんダメ人間だ
でも、そこが女子の「護ってやりたい」本能を発揮させる、コイツは純粋に弟キャラだ

「後、カッコいいから」
「何処がだ」
「えー。だって、男っぽい顔してるもん、俺より」
「俺たちは母さん譲りの童顔だろ」
「そーだけど、兄貴は父さんのイケメンフェイスも受け継いでる、それが羨ましい」

…まぁ、男なのに「可愛い顔」なんて言われたくないからな。中学生だし。
高校生ならなお更だ


…でも、こいつはじょそうした…いや、止めておこう

「よし、褒めてくれた礼に、奢ってやる。何か」
「じゃぁ、クレープ。31の」
「やっぱりな…」


次の休み、本気でサイフがやばくなった

終り