二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: ポケモン†君と一緒に† ( No.4 )
日時: 2010/02/19 23:39
名前: 美羽 ◆.EcUKTtzGA (ID: ixDFu4/i)

#始 15回目の誕生日


ここは、シンオウ地方のマサゴタウンに在る、「ポケモン研究所」
ここから始まる2人の物語————

Day6月6日

「フフフフ〜ン♪」

研究所の二階の一つの部屋の中から嬉しそうな鼻歌が聞こえてきた
鼻歌の主は、研究所を営んでいるナナカマド博士の孫、ユウトだった

ユウトは、凄く嬉しそうな顔で椅子に座っていた

『嬉しそうですね、ユウト』
「そーかぁ♪ そんなんでもねーよー」
『そんなんでもありますよ。気持ち悪い』
「なっ、ひでーよ、サン!!!」

ユウトは、ベットで身体を丸めている、エーフィのサンに飛び掛ろうとした
だが、それはヒラリと避けられ、サンのキックをお見舞いされたユウトであった

「ぐっ………テメェ、主人に〜〜〜〜〜!!!」

ユウトは、蹴られた鼻を押さえながら澄ました顔をしたサンを睨んだ
サンは、気にする様子も無く言った

『何時に無くずっと笑ってるからですよ、ユウト』
「仕方ねーだろ、今日は特別な日なんだからよ……」
『昨日は泣いていましたよね』
「仕方ねーだろ………(つか、何時見たんだよ」

ユウトは、少し嬉しそうに、寂しそうに言った


その時、ドアの向こうから少し高い声がした

「ユウト、入って良い?」
「勿論OK」

入ってきたのは、茶色の髪に、銀寄りの蒼い瞳の少女、ユウナだった

「あ、綺麗だ。見掛けによらず綺麗好きだね〜」

ユウナは、ユウトの部屋を見ながらつぶやいた

「わりーかよ。男が綺麗好きで」
「ううん、汚い部屋よりずっと良いもん」
「そっか………」

ユウナの笑顔を見て、ユウトは恥ずかしそうに俯いた
その顔は赤くなっていた

「あ、そろそろ下に降りて来ていいよ。準備整ったし!!」
「あ、あぁ。先に行っててくれ」
「うん!」

ユウナは元気良く返事をした後部屋を出た

「〜〜〜〜〜〜っ、危なかった………クウトが出ないようにするの大変なんだぜ………」

ユウナが去った後、ユウトはその場に座り込み、顔を腕に埋めたまま、“クウト”と言った

《悪いのか? 俺が出てこられると》
「悪い!!!!」

ユウトは、心の中に聞こえた声に大きな声で反応した。その声が、クウトだ

「ったく………、パーティー中は出てくんなよ、レッド達が居ても……」
《場合による》

クウトの反省しない声にユウトはため息を落とし、部屋を出た

続く