二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: ポケスペ†君と一緒に†キャラソンUP ( No.413 )
- 日時: 2010/03/08 20:49
- 名前: 月音 ◆MoYaKs53do (ID: ixDFu4/i)
#27 差し伸べた、光
俺とユウナが出逢ったのは、10年も前の事
俺の父さんと母さんが殺されてから、何週間後に出逢った
初めの印象は、無表情。としか幼い俺は言えなかった
って言っても、俺もきっと仏頂面だったと思う
今のユウナと昔のユウナを比べたら、別人の様に違うだろう
でも。ある日の夜、ユウナは泣いていた
「如何したの?」と訊いても、「判らない」と答えるだけで
その時、たまたま、肌蹴た<はだけた>服から見えたのは……まだ完治しきっていない、傷だった
「ッ………!!!!」
幼心、いや、本能的に判った。判ってしまった
この子は、俺と似ている。という事を
それから、俺の大奮闘が始まった
何でかは判らないけど、俺はユウナに笑って欲しかった
だから、色々、頑張った
それでも、ユウナは一度も笑ってくれなかった
ある日、ユウナは裏庭の菜園を見つめていたことに気付く
視線の先には、リンゴの木
「……。よし、ユウナ!! 裏庭に行こう!!」
「………え?」
俺はユウナの手を引っ張って、裏庭に連れて行った
今日は晴天。
「………きれい」
「え? 外が?」
「うん……。久しぶりに、太陽、見た」
「そっか………」
「でも、また、なくなっちゃう」
「……ならさ」
「?」
俺は、ユウナの太陽になる。そばにいる
「もし、ユウナが何かに負けそうになったら、俺が傍にいてあげる。俺がユウナの光になってあげる
だから……笑顔、見せて」
ユウナは最初驚いていたが、すぐにこう聞いてきた
「ほん、とう……?」
「うん。約束する」
「ぜったい……だよ?」
「判った。じゃぁ、誓う」
ユウナは、まるで今まで溜めていた哀しみを洗い流すように大泣きしていた。
「ありっ……がっ……ありがとうっ……!!!!」
次の日、変化が起きた
「ユウト、おはよう!!」
「………。おはよう……。って、今笑った……」
そう、ユウナが笑った。しかも滅茶苦茶可愛かった
「うん、私、かわるから!!!」
続く