二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: ポケスペ†君と一緒に†29話UP ( No.430 )
日時: 2010/03/11 17:43
名前: 月音 ◆MoYaKs53do (ID: ixDFu4/i)
参照: スーパー☆犯罪者たい「黙ろうよ」

#30 嘆く者

とある屋敷の地下、1人の男の人と3匹のポケモンが居た

『あれから……もう10年……ですね、主』

三日月のようなポケモン、クレセリアが「主」と呼ばれる男に言う
男は哀しそうな顔をして呟く

「あぁ……早いな、時というものは……」
『えぇ……。しかし“アノ二匹”はなにをしているのでしょう……』

時。に反応したアルセウスというポケモンが呟く
男も天上を見つめて言う

「主が、忘れている以上……眠っているのだろう………」
『ったく、あのジジイ、何で時を殺そうとしたんだよ……』
『そう言わないんだ…。ただ、“心”が闇に傾いているだけ……』

黒いポケモン、ダークライが怒った様に言ったのを、アルセウスが咎めた<とがめた>

『……どうするんですか。ユウリ様』
「判らないんだよ…クレセリア……」

ユウリ。そう呼ばれた男は嘆くように呟いた
3匹もその様子を哀しそうな目で見つめた

『でも、ユウリならアイツを倒せるだろ。チャンピオンなんだから』
「出来るなら、10年前から、“アレ”が起こる前にやっていたさ!!! だけど……僕はアノ人には……逆らえないんだよ…ダークライ」

ユウリはダークライの言葉にカチンときたのか、大きな声を出していった。ダークライは最初驚いていたがすぐに謝った

「アイツは……僕の家族を奪った……。神なんかじゃない。アイツは、悪魔だッ………!!!!」

震える声で嘆くユウリの瞳からは涙が溢れていた

『……でも、もう少しで“ピリオド(終止符)”が討てます。ユウリ様、頑張りましょう……』
『そうですよ。もう少しです』
『そうだぜ』

「アルセウス…クレセリア…ダークライ……。そうだよな。もう少しなんだ……。判った。僕…もう少し頑張る。だからお前達も……頑張ろうな」

ユウリは服の袖で涙を拭き、目つきを変えた
その変化に3匹も頷く


—そう、もう少しで……運命に「決着」を———!