二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: ポケスペ†君と一緒に†39話UP ( No.511 )
- 日時: 2010/03/29 15:59
- 名前: 月音 ◆MoYaKs53do (ID: ixDFu4/i)
- 参照: 泣いても笑っても、コレが最後だよね———?
#40 敵が入れるワケ
レイシンのカムイシティに着いたユウト達は
地面に降り立った
「ついた………!?」
ユウトは、レイシンに着いてホッとした直後、鋭い頭の痛みに襲われ、地面に肘を突いた
「お、おい、ユウト………」
「いや、大丈夫……だと思う」
ユウトはゴールドの肩を借りて、頭を抑えながら立ち上がった
その様子を傍目で見ながらシアンは言った
「———この街は、世界で一番神聖な場所。といわれてます
マサラタウンが世界で一番汚れの無い街と同じように
だから、きっと能力が反応したんでしょう」
「そうなのか………、あれ。神聖って事は俺達は入れないんじゃ……」
「あなた達は心が勇敢で優しいからでは無いでしょうか……この街は、優しい人々で溢れかえってますから」
「そっか……。…あれ、じゃぁなんで………」
「え?」
シアンがキョトン、とした瞳で見るがレッドは言葉が思いつかないらしく、腕を組んでうなっていた
「なんていうか……その……ユウナを攫った奴はなんで入れるんだろう………。って思って」
その言葉に全員は固まる
「そういえば、そうッスよねぇ………」
「何でだ? シアン」
「え、知りませんよ……。流石にそこまでは……」
「ま、まぁ。いいじゃない!!!! 今はユウナを助けることが先決よ!!!」
「そ、そうだな!!! …………ユウト?」
レッドが、ユウトの方を向くと、ユウトは腕を組んで考え込んでいた
「………。あ、ごめん。何?」
「い、いや……。何か視えたのか?」
そう問うと、ユウトは首を横に振ったそして
「シアン。お屋敷って街の郊外にあるの?」
「あ、はい」
「だからだ」
確定のある口調のユウトに、全員はユウトを見た
「きっと、“街自体”にそういう結界的なものがあるんだろうけど、範囲が広くなるたびに効果が薄まる
そしたら、そいつ等が入れる。っていう辻褄が合う
————————と。俺は思う」
シーン………。と全員は静まる
もしかしたら、間違っているのかと、ユウトは慌てた
「え、いや、でも、間違ってるよ、きっと!!!」
「いえ。…………合ってるかもしれません!!!!!」
シアンは興奮してユウトの手を握りながら言った
しかも、瞳をキラキラさせて
「————本当?」
「えぇ!! ………すいません。取り乱しました
———————とりあえず、疑問も解けたことですし
行きましょうか」
シアンは恥ずかしくなって咳払いを何度もしていた
その様子にユウトは思わず笑い出した
「な、何ですか………」
「いや、ユウナとは照れた後全然違うなーって
ユウナは照れるとき顔赤くして顔そむけるから」
「そうなんですか………。っていうか行きますよ!」
「はいはい」
13人は、ユウトとシアン先頭に屋敷へ向かった
「あらあら、“新たな恋”ってやつかしら♪」
「やめろ」
「あら、何でよ」
「……なんでもだ」
「ライバルが減るから……まぁ、元から無理だけどね♪」
「………五月蝿い」
後ろのほうのブルーとグリーンは、そんな会話を繰り返していた
続く