二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: ポケスペ†君と一緒に†40話UP ( No.516 )
日時: 2010/03/29 20:16
名前: 月音 ◆MoYaKs53do (ID: ixDFu4/i)

番外編 「もしも」 物語終了後

ふと、アノ出来事が終わって考えることがあった
もしも、ユウナが「戦闘機械」…否。人形として生きて、いつか俺たち所有者の「敵」として現れたら

と、思ったら
敵側は、世界を創った神をおいている
まぁ、俺もそうだと言えばそうだが
……あの、綺麗で強い意志を携えた銀蒼の瞳
初めて逢った時、その瞳は、虚ろで光を宿してなかった
その瞳をしていたのだろうか、と。

ユウナは慎重型であり行動型。両方を持ち合わせている
ポケモンバトルには行動的で、敵と合間見るときは慎重に動く……
そして、きっと皆が魅かれた最大の理由。それは

底なしの優しさ。

ユウナは優しかった。優しいが故に苦しみを独りで背負う人でもある
ユウナの性格を一言で現すと「優しい」意外に思いつかない

人の喜びを喜べて、人の悲しみを共に分かち合い、涙を流せる。そんな人

だからたまに無理をしちゃう。そんなとこが大好きだった


じゃぁ、もしも向こう側にいたら………
考えるだけでゾッとした
ユウナから優しさを奪ったら………何もない
ただの、闇に服従する人形じゃないか

ユウナの父親がユウナをこちら側に置いたのは、それを恐れて………

だとしたら、感謝しないといけない
両親を殺した奴に感謝とは中々難しいが、それでも、ユウナを光に導き、光に居座らせた人物だ。
それに本人は好きでやったわけでもない
事実、全てが終わった後、俺に泣いて謝ったのだから


そういえば、ブルーさんは前に「シルバーとユウナはどこか似ている」と言っていた
仮面の男…ヤナギに攫われ、その手足…人形として育てられただろうか
……いや、それだけじゃない
俺から見ても似ていた。

一人で過去を背負っていて、その間の時は違えど
ユウナには俺という光、シルバーにはゴールドという光が見つかったこと

自身の親族が悪の存在。それを受け入れて生きている
二人の性格はどちらかというと対照的
でもユウナが「シルバーとは親友」と言っていた
ユウナは一緒に冒険していく中で判ってたのだろう

じゃぁ、シルバーに恋…というのは彼女の中では別問題らしい
ユウナは、傍に居てくれる人・痛みを分かり合える人・判らなくとも、愛してくれる人
その3つの存在が必要なのだろう

きっと、一つかければユウナの存在は崩れる
崩れはしないが、きっと、失った俺のようになるだろう

だから、幼い俺…現在の俺は誓ったのだろう
「ユウナ」という唯一無二の存在を護る。と

そして、全てが終わった後約束した
「ユウナがレッドと結婚するまで、俺はユウナの傍に居る」


————、まぁ。あの時は「全部終わった」
と言ったが、まだ終わってない、と思う

時視とかじゃない。勘でそう思う



その時、ユウナはきっと自身の危険も顧みず戦うだろう
まぁ、きっと俺もだろう

矛盾だらけのこの世界。憎悪が渦巻く世界
でも、ユウナはこの世界が好き。と言っていた

俺もだ。


ユウナに出逢えて、皆に逢えた
別れもたくさんあったけど、その分出逢いもあった

だから、この世界が好きだ

闇があるなら消せばいい。最大の光で。

悪があれなら消せばいい。最高の善で。

———絆は、光も善も、持っている


その時、ポケギアの電話が鳴った

「もしもしー。あ、ゴールドか」
《あぁ。……明日ジョウトに来てくれねぇか?》

「………あぁ、いいぞ」
《サンキュ、じゃぁな》
「あぁ」


大丈夫。俺たちには切っても切れない「絆」
があるのだから———