二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: ポケスペ†君と一緒に†番外編UP ( No.518 )
日時: 2010/04/01 20:09
名前: 月音 ◆MoYaKs53do (ID: ixDFu4/i)
参照: 屋敷のイメージは……赤レンガだったりする(ぇ

#41 決着への前奏曲 +ユウトSide+


紅いレンガ造り。その紅は、人を誘い込むような紅い色をしていた

挑発?歓迎?そんなものじゃない
“迎え入れてる”という感覚

心の中で、不安と希望が渦巻いている
何が起こるのか、という不安
ユウナは無事だろう、という希望


「………行くぞ」

俺は、玄関の扉の取っ手に手をかけた
本当に迎え入れているかのように、鍵は開いていた

全員が全員、ボールを片手に入っている
俺もレイドが入ったボールを持ち、中に入る

案の定、敵が現れた
漆黒に身を包んだ男たち

そいつらは、ゴースやゴースト、ジュペッタ……主にゴーストタイプを出してきた

「侵入者は、即排除。という命令でね
たとえ………神の子だろうと」

「そうか。ならこちらも容赦はしない
ニューラ、“悪の波動”」

シルバーの相棒、ニューラは、禍々しい波動をゴースたちに当てた。があたったのはジュペッタのみ

「チッ………。毒タイプには効かないか………」
「いや。数が減ってやりやすい。ブイ“サイコキネシス”!!!」

レッドはシルバーの肩に手を置き、エーフィーのブイに残りのゴース達を倒させた
やはりチャンピオン。かなりの数が居た敵はすぐに居なくなった


「よし。ユウトレッドゴールドシルバー、お前たちはユウナのところに行け
あとは俺たちがやる」

「あぁ。サン、ユウナの居場所を教えてくれ」
『判ったわ、ついてきて!』

サンを先頭に、俺とレッド達は敵陣を抜けていった
幸い、奴らは残ったグリーン達に集中していて誰も襲い掛かってくることは無かった

(………おかしい)




サンが向かったのは、屋敷の地下へと続く階段


「ここに、いるのか?」

そう訊くと、コクン、とうなずいた

「よし。……っと、皆! グリーン達を援護しに行ってくれ!」

俺は、ボールの中に居た5匹をボールから出す
5匹は力強くうなずき、グリーン達のほうへ行った

「………で、保険が早速役に立つ。これ持ってろ」

俺はレッド、ゴールド、シルバーに一つずつボールを渡した

「それ持ってれば、“護り”の力でなんとかなるから」
「あ、ユウトの能力……」
「そ。この先はきっと牢屋。何が起こるかわからないからな
……じゃぁいくぜ!!!」

俺は決心するように地下へと続く扉を開け
階段を下がっていった



ねぇ、ぼくは君の傍に居るからね

ずっと、ずっと—————————



俺は、君を護るよ。君というたった一つの「存在」を

そのためなら、命だって投げ出すから

そのためなら、俺は死んだって構わないから






ねぇ、だから———————


        泣かないで。



続く