二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: ポケスペ†君と一緒に†43話UP ( No.530 )
日時: 2010/04/01 16:08
名前: 月音 ◆MoYaKs53do (ID: ixDFu4/i)

#44 余興

ユウナと父についてる枷を外し(壊し)
ユウリの牢も壊して自由にさせた

数時間ぶりに取れたユウナの手首には赤く痛々しいあとが残っていた
それでも彼女は心も身体も自由になれた事の喜びのほうが大きいらしい

「あ、ねぇ私のポケモンたちは? お父さん」
「あぁ、大丈夫。この先に居るよ」
「判った。今すぐ取りに行って来る!! サン、着いて来て!」

ユウナの言葉にサンはうなずくと、ユウナとともに奥の部屋へ進んだ


「……さっきさ、ちょっと嫉妬しただろ、レッド」
「してないやい」
「してたな。……あの言葉に恋愛感情はねーよ」

ふぅ、とため息をつきながらユウトは言う
その発言にレッドはえっ、と顔を明るくする

「やっぱり思ってんじゃん。そうだよ。俺はユウナに吹っ切れてる…つもり。でもこれが終わったらケジメつけるために想いを伝える
そして、言う。………“レッドと幸せになりやがれ”って」

最後のほうの言葉はやはり恥ずかしくなったのか、俯いて言った
その言葉にレッドも思わず顔を赤く染める

その光景に、ユウリは思わず噴出した

「ユウナは随分とモテモテだね。ナナと一緒だ」
「ナナ…って誰っスか?」
「僕の妻で、ユウナの母親。綺麗な赤い髪と銀瞳…の、優しい女性だったよ」
「だった………?」
「あぁ。ユウナが生まれて3日後に亡くなった。事故でね」

またも突然の発言。というよりユウナと言いユウトと言いこの二人はどこまで不憫なんだ。とゴールドは頭の片隅で思っていた
不憫なのは二人だけじゃなく、シルバーやブルー、そして辛うじて自分もだが

そう思っているとき、ユウナが戻ってきた
先ほどの生気の抜けた顔は見間違いだと思うほどに

「おまたせー! あれ、どうしたの皆」

二人は顔を赤くしてるし、一人は少し悲しそうだし一人は珍しく考え事をしていたので、不思議に思ったのだろう

「いや。なんでもない。早く行こう」
「うん、じゃぁ行こっか、シルバーに皆」

シルバーとユウナが歩き出し、残った4人もついていく

「シルバーっていうのか、あの子」
「あ、はい。俺はゴールドで、後ろにいるのはレッド先輩っス」
「へぇ、いい名前だ。それにしても、ナナとシルバー君は少し似てるね」
「そうっスね。もしかしたら、親族だったり…」
「実は、そうなんだ」
「えぇ!?」

この人は突然びっくり発言をするな。と思いながらゴールドは目を丸くする。しかし

「嘘だよ。でももしかすると………」
「や、やめてくださいよ……」
「ははっ、ゴールド君は面白いね」

面白いのはそっちだ。といおうとしたが止めて置いた
これ以上からかわれると少々アレだったから

「……ユウナのこと、頼んだぞ」
「…………あぁ。任せとけ」

レッドとユウトもそんな会話を繰り返しながら、地上へと出る階段を上っていった


だが。


地上に上り、絶句した




仲間たちが、全員やられていたのだ


辛うじて経っているのはブルー、グリーン、シアンのみ
だがその3人もギリギリの状態だった


続く