二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: ポケスペ†君と一緒に†43/44話UP ( No.531 )
日時: 2010/04/01 20:32
名前: 月音 ◆MoYaKs53do (ID: ixDFu4/i)

#44 黒幕は…

人も、ポケモンも、皆倒れていた
酷いよ………だれが、こんなこと………


「ふっ、私の支配下を掻い潜り、戻ってきたか」

不意に、上から声がする。そこには……一人の、人がいた
……いや、この人こそ、私の祖父。そして、黒幕

私やお父さんを傷つけ、ユウトの心をボロボロにした、張本人

「……全部お前がやったんだな。親父」
「あぁ、邪魔だったんでな………。子供と思って油断した
案外……しぶといのだな。お前たちは」

“邪魔”その言葉に彼は反応し、怒りの含んだ声で、祖父に言った


「邪魔って、何がだよ………」
「愚問だな、ここに転がっているゴミに決まっているだろう」
「ッ、ふざけんな!!!!!!!!! 人に、命に“邪魔”なんてねーんだよ!!!!!!!!!!!
おめぇ見たいな奴、俺は大嫌いだ!!!!!
人を「要らない」って、殺そうとして!!!!!
なんでだよ、生まれてきた命に邪魔。ってあるのかよ!?
なんで………そんな事が言えるんだよ!!!!!!」

そう叫んだのは、ユウトであり、クウトだった。
クウトの言う「要らない子」とは弟のユウトで、幼い頃ユウトとクウトの祖父がユウトに繰り返し言っていた言葉であった

「俺もだ!!! 俺はテメェみたいな奴が許さねぇ!!!!
バクたろう、“火炎放射”!!!!!」

ゴールドはボールからバクフーン…バクたろうをだし、祖父に攻撃しようとした。が

「ハクリュー、“ハイドロポンプ”」

祖父のハクリューによって、炎はすぐ蒸発してしまい、ハイドロポンプはバクたろうに命中した

「なっ………!!!! くそっ……なら、ピチュ!! “雷”!!!!!」

ゴールドは次に、ピチューのピチュを出し、ハクリューに雷を打つが、それほど効果はなかった
そう、ライコウの力を継いだピチュの雷でも、だ

「くっ………」
「ドラゴンタイプには、氷…そしてドラゴン!!!
ニューラ、“凍える風”、ギャラドス、“竜の波動”!!!!」

シルバーは、ハクリューに効果が抜群の技をあてる
けれど、しっかりと育て上げているらしく、倒れはしなかったがダメージは受けていた

「チッ…………」

顔を背けて舌打ちするシルバーの肩に優しく手をおき、ユウリは前へ出る

「このハクリューは僕がやる。ユウナ、お前は僕の親父と
そして、護ってくれ。我が宝来の姫君……ユウナを。頼んだよ、4人の王子達」

ユウリは、オニゴーリを出しながら5人に指示をした
「王子」と呼ばれた4人は少し頬を赤らめながらもまんざらではない様子をしていた




「………おや、これは未完成の“戦闘機械”じゃないか」
「ふんっ、私にはねぇ、ユウナ。っていう名前があるの!!! 私は機械なんかじゃない!!!! この世に一人しかいないユウナ。っていう人間よ!!!
かかってきなさい、今、私の、ユウトの過去に
………ピリオドをつける!!!!!」

祖父を見るその瞳は、純粋な怒りと現る決意が秘められ、ユウナを更に凛々しくさせた


その言葉に祖父はくつくつと下品な笑いを見せていた
それは、見るだけでも吐き気がしそうで


「やってみるがいい………コイツで!!!!!」

祖父の出したポケモンは…………

「カイリュー…………、いいよ、出ておいで、皆!!!!!」

そう、カイリュー。だがユウナは臆する事無く、手持ちを全て出した

レッド達も、後ろで構える




「——————ふっ、さぁ、最高の祭りの始まりだ」




五章完・続く