二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: ポケスペ†君と一緒に†50話UP ( No.555 )
- 日時: 2010/04/11 10:18
- 名前: 月音 ◆MoYaKs53do (ID: ixDFu4/i)
- 参照: 最初で最後、君に伝えたいのは———
#51 伝えたい想い
———あれから、数日後
グリーン達は無事退院。祖父は退院したものの、虐待・体罰の罪で警察に保釈された
ユウリも、殺人罪で逮捕…だったが、その事はユウトは何も言わなかった
そして、全員でシンオウへ帰る日
ユウトは、決意をユウナに言うときが来た。と意気込んで
「……ユウナ、ちょっと良い?」
「………? いいよー」
ユウトは、ユウナの腕…もとい、手首を握って連れて行った
その場所は、花が綺麗に咲き誇っていた
「うわぁ………!」
「すごいだろ? 昨日、俺が見つけたんだ」
「うん!!! きれ〜………」
ユウナは花を見て感嘆の声をあげた
その様子に、ユウトは少しだけ、ほんの少しだけ切なそうで、そして優しい顔をしていた
「————ユウナ」
「ん〜?」
ユウナが振り向くと、ユウトは少しだけ顔を赤くした
が、ここで逃げちゃだめだ。と繋いでないほうの手をギュッ、と握る
そして、息を吸い、言った
「俺、ユウナの事ずっと前から好きだった
……恋愛感情として、ね」
「え………っと……、そ、の………
————————————ごめんなさい」
ユウナは少し顔を俯かせて言った
ユウトは、判りきった答えのハズなのに、やっぱり少し辛い気持ちになった
でも、言わなければ、いつかまたユウナを傷つけてしまうかもしれない
それに、伝えないまま終わるほうが、辛い
「そっか、ありがとう、ちゃんと断ってくれて」
「……ごめん、ね」
「謝らなくていいよ。…………その代わりさ」
ん? と、ユウナは少し辛そうな顔で見る
ユウナは優しすぎるから罪悪感があるのだろう
「レッドと幸せにならないと、許さないから」
精一杯の笑顔で、でも哀しみは隠しきれなかったな、と思いながら
そしてユウナは今にも泣き出しそうな顔でユウトを見ていた
そして…、頷き、
「じゃぁさ、私がレッドの隣にずっと居るまで、ユウトは傍に居てくれる?」
「…………当たり前だよ、だってそう約束しただろ?
………その日が来るまで、傍に居るよ」
「——————————————ありがとう
いっぱい、いっぱいありがとう」
「俺も、たくさん、ありがとう」
君には
沢山、色んな事に感謝しないとね
貴方には
だから———————ありがとう、
世界で一番大切な家族へ
たくさんの、ありがとうを伝えたい————
「じゃぁ戻ろっか!! 皆待ってるし!」
「あぁ」
二人は、花畑を後にして皆の居るところへ向かった
《……良かったですね、ディアルガ、パルキア》
残った、世界の神は空を見ながら言った
《もう、大丈夫ですね、ユウナ様………》
最後にそう言って、神は再び異空間に消えていった
続く