二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 【ボカロ】悪ノ物語【小説】建て直・・・し?← ( No.4 )
日時: 2010/01/23 12:56
名前: 奏 (ID: y5Clm6mh)

第1章 再会


———10年後

「大臣、話があるのだけれど。」

「何でしょうか、王女様。」

「ここにある洋服、全部飽きたわ。新しい物に買い換えておきなさい。この靴もね。
 
 それから、湖の近くに離れが欲しいわ。」

「・・・・・・あの、大変言い難いのですが、このままでは国の予算が・・・。」

「何・・・・・?逆らうの??」

「・・・・・いいえ、申し訳ございません・・・・。」



あれから10年も経ったけれど、リンはすっかりひねくれた王女になっていた。

結局リンは、レンがいなくなってから全ての人に正体を明かし、そして

     災いを呼んだ。


王、つまり父親は事故死し、母親はそのショックで衰

弱死してしまったのだ。このこともあってか、リンは

民に「悪の娘」と呼ばれるようになった。



「王女様、民が王女様に会いたい・・・・と。」

「・・・・・・分かったわ。今行く。」

こんなこと、よくあることだ。食べ物が足りない、と
王女の元へとやってくる愚か者たち。

それを、リンは1つずつ潰していく。

「食べ物を分け与えろ、ねぇ・・・・・。そんなの無理に決まってるじゃない。」

これでは、まだ軽い言い方だ。

「何度言えば分かるの?無理だと言っているじゃない。」

少しずつ、“悪”になっていく。

「さぁ、跪きなさい。」

最後の言葉がコレ。

・・・だといいのだが、リンの場合、度が過ぎると

「あぁッ!もう!五月蝿いわね!・・・大臣!明日の朝、こいつを処刑しなさい!!」

・・・・とこうなってしまうのだ。

今まで何人の民が犠牲になってきただろう。

それは、王女であるリンにも分からないことだった。