二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: テニスの王子様 -いつでもキミのすぐ側に オリキャラ募集- ( No.17 )
- 日時: 2010/03/10 14:03
- 名前: ?? (ID: 2nrfRM.C)
-第2話-
※都合によりもう放課後です by葵
「部活、部活っと」(葵)
今日は珍しく生徒会の会議がない。
それは、いつもより長く、テニスをしている手塚が見られるということ。
テニスをしている手塚は、葵の目に何よりもかっこよく映る。
出来れば、手塚の取り巻きの女の子みたいにコートの近くで見たいのだけれど、一応は女テニの部長。
朝に引き続き、何度も抜けるわけには行かない。
「遠くから見るしかないかな・・・」(葵)
やっぱり、彼に追いつくには、まだまだ時間がかかる。
そんなことを考えながら、葵はテニスコートの前までやって来た。
「ちーッス、葵部長」(リョーマ)
「あ、リョーマ」(葵)
「どうかしたんスか?」(リョーマ)
「イヤ、別にッ」(葵)
「おーい、越前ッ」(桃)
男テニのコートから、桃が走ってくる。
「あ、桃先輩」(リョーマ)
「あ、葵部長も! 今日、女テニにすごいコ、入ってくるらしーッスよ」(桃)
「「すごいコ?」」(葵・リョーマ)
新学期早々、転校生ってヤツか?
「何年生?」(葵)
「1年なんスけど、全国優勝の経験有りとか」(桃)
「へー・・・ すごいね。 女の子リョーマだね」(葵)
「ふーん。 ま、俺の方が上だけどね」(リョーマ)
今日はイイコトがいっぱいあるなァ
朝は手塚と一緒に居られたし(乾汁は除いて)、1年祭の超1年生が来てくれるみたいだし。
呑気に3人で話してたら、また背後に気配が。
「て、手塚部長・・・」(リョーマ)
「あ、ぶちょー・・・」(桃)
「じゃーね! 2人とも!」(葵)
「「逃げるなッ」」(桃・リョーマ)
走らされたらたまらないから、逃げるしかないんだけど。
どうせなら、走らされてもイイかなーなんて思ったりもする。
「待て、日向」(手塚)
「はい」(葵)
そう簡単に逃げられないことは百も承知だった葵は、180度回転して戻ってきた。
「日向、新しく入部希望だ。 面倒見てやれ」(手塚)
「へ? 走るんじゃないの?」(葵)
「今日はいい。 教えたりするのは、お前の得意分野だろう」(手塚)
小さいこの相手は、確かに得意の葵。
入部希望者は中学1年生で、小さい子というには失礼だが、手塚が自分の長所を見てくれていたのは事実。
「うんv で、その子何処にいるの?」(葵)
「この子だ。 名前は煤美弥 星華」(手塚)
手塚の影から出てきたその女の子は、ペコッと会釈をした。
澄んだ青色の瞳に、金色のメッシュ。
1年生にしては大人っぽくて、葵と並ぶとどっちが新入生なんだか。
「えっと、3年1組で部長の日向葵です。 よろしくね?」(葵)
「1年2組、煤美弥 星華。こちらこそ、よろしくお願いします」(星華)
無愛想なようで、そうでもない。
はにかんだようなその笑顔は、誰の目にも留まるかわいさだ。
「1年2組ってことは、お前同じクラスじゃねェか。 越前」(桃)
「「そうなんだ?」」(リョーマ・星華)
「お、ハモり」(桃)
桃が2人の後輩を前にしてニカッと笑う。
「「・・・」」(リョーマ・星華)
「テニス、強いんだって?」(リョーマ)
「そうなんだろうね」(星華)
「やろうよ」(リョーマ)
「いいけど」(星華)
意見が一致したのか、リョーマと星華はAコートで勝手に試合を始めようとする。
葵たちは黙ってその光景を見守っていたが、黙っていない人が1人。
「やめろ! 越前、煤美弥!」(手塚)
手塚が大きな声で2人を止める。
「規律を乱すな。 2人とも20周してこい」(手塚)
「ゲ」(リョーマ)
「?」(星華)
初めて言われる指示に、戸惑いながらもリョーマに着いていく星華。
「なんで? なんでダメなの? 試合」(星華)
「さァね」(リョーマ)
「てゆーか、アナタのせいなんだけど?」(星華)
「どーだか」(リョーマ)
この2人の間に恋愛感情が生まれるのは、もう少しだけ先の話。
「星華ちゃんが、あんなに話しているところ、初めて見たなァ」(桜乃)
ヤキモチを焼いちゃう女の子に気がつくのも、もう少し先のこと。
「よし、練習開始だ。 レギュラーはAコートに集まれ!」(手塚)
今日も、練習が始まる。
「レギュラー集まって! 今年の大会は何としても、関東大会目指すよ!」(葵)
私たちには、目標がある。