二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: ポケットモンスターSPECIAL 星のカケラ ( No.6 )
日時: 2010/01/25 18:40
名前: くぅ ◆dBAZGpCePM (ID: eCrj8qey)

第2話[買い出し]

ブルーとシルバーとセイは、ブルーの家に行き、リビングでくつろいでいた。
しかし、セイは少しくつろぎながらもそわそわしていた。

すると、ブルーがエプロン姿で登場した。

 「今日の夕飯はカレー! カレーを作るわよ!!」
 「カレー……材料あったっけ?」
 「ない!」

材料はない、と断言したブルーにシルバーはため息をついた。
セイは?な顔をする。

 「って事で、アタシはご飯炊くから、二人で材料買ってきてくれる?」
 「い、いいけど……」
 「じゃあハイ、これで買ってね♪」

ブルーはどこからか、5000円札を出した。
シルバーはそれを受け取ると、セイの手を引いてスーパーに向かった。

 「えっと……し、シルバー……?」

状況があまり読めてないセイはシルバーに問いかける。
が、シルバーは「いつものことだ」と言うだけだった。


トキワシティのスーパーに到着すると、シルバーはカレー粉のある場所へ向かおうとした。

 「シルバー……私、野菜コーナー見てくる?」
 「逸れるからここにいろ」
 「じゃあ逸れないように手繋いでいい?」

子供の発言をするセイに、シルバーは一瞬動揺する。
しかし満面の笑顔で言われたシルバーは断れなく、「好きにしろ」と言うと、セイはぎゅっと手を握った。

シルバーは、髪と同じくらい顔を赤くさせたが、セイは気づかずであった。

 「んーと……そうだ、セイ。お前辛口と甘口と中辛、どれが好きだ?」
 「あ、甘口」
 「分かった」

シルバーは甘口と書いてあるレトルトカレーに手を伸ばし、買い物カゴに入れた。

 「あと野菜か……」
 「うん! 早く行こう! ブルー先輩が待ってるよー!」

セイはシルバーの手を引いて野菜コーナーに向かう。
シルバーは動揺しながらもセイに振り回されていた……。

 「んーと、人参と芋と玉ねぎと……肉、まぁこんなもんだな」
 「……シルバー?」
 「な、なんだ……?」
 「ううん、呼んだだけだよっ」

セイは再び満面な笑顔をシルバーに見せると、シルバーは顔を真っ赤にさせる。
シルバーは思わず声も出なかった。

 「シルバーどうしたの? 顔真っ赤だよ? 熱あるのー?」
 「え、ち、違」

セイは自分の前髪を左手であげると、右手でシルバーの前髪をあげ、額と額をくっつけた。

 「なっ……」
 「熱はないみたいだね☆」

セイはウインクしながらシルバーに言う。
シルバーは家に戻るまで、セイと顔を合わせられなかったらしい。