二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: *+改×24+* ●テニスの王子様 and テニスのお姫様○ ( No.133 )
日時: 2010/03/08 22:53
名前: うっさー ◆8.9xsVkhDE (ID: 3L0NyJ0C)
参照: ボクノタイセツナモノ。ソレハ、キミノタイヨウノヨウナエガオ。


*+第百五十三話+*


「嘘、だろ??」

周りのざわめきが、多くなっている。
零と英二はオーストラリアフォーメーションを成功させたのだ。
そして、周りが何より驚いたのは、1年の篠鞍零。

さっきまでの、汗は嘘だったように、引いていく。
瞬発力も半端なくアップしていて。
もちろん、乾はデータの取り放題であった。

「ん。ナイスです、菊丸先輩」
ニコッと笑って零が言えば、前衛の英二が後ろを向く。
「サンキュー!! 零もナイスだよ〜ん」
英二が笑って言うと、零はペコッとお辞儀をする。

***

「凄いね、篠鞍」
不二はいつもと変わらない笑顔。
「いつもより格段に、アップしている」
乾はノートに取りながら呟く。

「ちょっと待ってよ。さっき篠鞍は『本気じゃない』って言ってたよね??」
不思議そうに言うのは、川村先輩ことタカさん。
「それって」
リョーマも何かに気付いたようで。

「バァさん!! 篠鞍って、どのくらい強いんだよ」
桃城が聞けば、竜崎先生は考えてから口を開く。
「“昔”は、本気でやってもアイツはわしに勝てなかった」
竜崎先生の言葉に突っ掛かりを覚えるメンバー達。

「“今”は、どうなんすか」
海堂が低い声で竜崎先生に聞く。
「………… アイツが本気でやれば、わしは負けるだろうな」
その一言だけで、衝撃が走るのは無理はない。

***



「なァ、輪廻」



氷帝と青学の後ろで男は立ちながら呟く。








試合をしている彼に向かって。








小さく、小さく。











「言っただろう?? 俺が教えた技が役に立つってさ」




















ニヤリと笑えば、試合中の1年と目が合って。


















『な、んで』



















少年の表情がそう言っている。




















「ねェ、輪廻」





















そこで、男は区切るとニコッと笑って口を動かす。





































『みんなに見せてあげなよ。君の技を。だって、今は地獄のショータイム、だろ??』