二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: *+改×24+* ●テニスの王子様 and テニスのお姫様○ ( No.16 )
- 日時: 2010/02/02 21:46
- 名前: うっさー ◆/bzwarKBcE (ID: 3L0NyJ0C)
- 参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel3/index.php?mode
*+第百三十三話+*
しばらく経ち、輪廻たちは立海大附属にやってきていた。
「ふぅ…」
輪廻は立海の校門の前で深呼吸をする。
「行くぞ」
跡部が先頭を歩き、その後に輪廻と唖李栖が続く。
***[テニスコートにて]
「跡部さん。此処の部長さんって何処に居ますか??」
輪廻が聞くと、跡部は左右を見渡す。
「アイツだ。ま、副部長だがな」
跡部が呟くのも聞きながら、輪廻はその男の場所に行く。
「唖李栖。あの人の名前知ってる??」
輪廻の右手には、唖李栖の左腕が握られている。
「えっと、確か。3年の真田さんかな」
唖李栖が答えると、輪廻は「そう」と呟いた。
そして、真田の目の前に到着した3人。
「む?? お前は昨日の」
真田が言ってる最中に、輪廻は唖李栖の頭を無理やり下げさせた。
もちろん、輪廻の頭も下げている。
「昨日は私の弟がテニス部の部員さんに大変失礼なことをしてしまって、申し訳ありません」
謝るのに慣れているのか、というぐらい、言葉に詰まらず言う。
「おい、真田。許してやってくれ」
跡部が言ってくれたお陰か、真田は許してくれたようで。
「良い姉を持ったな」
真田が言い終わったときだった。
レギュラー陣が全員現れたのだ、立海の。
「お前が氷帝の1年か」
柳はボソッと呟く。
「プリ」
仁王は唖李栖と輪廻を見ながら言った。
「おい、ジャッカル。アイツ、この前、絡まれてた奴じゃね??」
ブン太はガムを膨らませながら言う。
「そういえば。そうだな」
ジャッカルは頷きながら、輪廻の変わり様に驚いていた。
「知り合いなんですか?? 丸井くん」
柳生はメガネを上げながら問う。
「あぁ。この前、ゲーセンに行った時、不良に絡まれてたんだぜぃ」
ブン太は言うと、またまたガムを膨らませた。
そんな時だった。
「昨日の、1年野郎じゃねーの」
赤也が現れたのだ。唖李栖を見ながら。
「へぇ、貴方が。赤目の切原赤也先輩」
ボソッと輪廻は呟く。
「試合しよーぜ。紅蓮先輩の仇ってことで」
赤也は唖李栖を見ながら言う。
その瞬間、輪廻の肩が少しだけ震えた。
「ダメ。この子は今、大会中なの。だから」
輪廻は唖李栖の方を見ない。
だが、唖李栖は慌てて輪廻の方を見た。
良からぬことを言う。ということに気付いたのだ。
「私が変わりに試合をする。その代わり15分だけ」
輪廻は無表情で言う。赤也は唖然で。
「お前、バカじゃねーの。女子相手に本気になれるわけないじゃん」
赤也が言うと、輪廻はニヤリと笑う。
「私は暁野宮 輪廻。プロが試合してあげるって言ってんの」
輪廻が言えば、赤也は「へぇ、お前がねぇ」と呟いた。
そして、
「やろうぜ。その代わり、怪我したってしらねーよ」
赤也が輪廻に向かって言う。
輪廻は少し頬を緩める。
そして、一言。
「バカ言わないで。私が負けるとでも?? 自信つき過ぎるのもよくないわよ」