二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: *+改×24+* ●テニスの王子様 and テニスのお姫様○ ( No.17 )
日時: 2010/02/02 22:18
名前: うっさー ◆/bzwarKBcE (ID: 3L0NyJ0C)
参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel3/index.php?mode


*+第百三十四話+*


赤也のサーブから試合は始まった。

「15-0」

早速、赤也のポイントが入る。
だけど、何処か輪廻は余裕の表情で。
輪廻のラケットは『左手』にある。

「さぁ、唖李栖。質問だよ」
打ち合いをしながら、輪廻は問う。
「何??」
半ば、唖李栖は分かってるようだが、あえて聞く。

「15分の間で、勝った方が良い?? それとも、負ける??」
輪廻の発言に周りは驚くが、唖李栖は至って普通。
「勝たないで」
その発言にも、驚くのだが。





「でも、負けないで」





唖李栖の言葉を聞けば、輪廻は望んでいた答えなんだろう。
ニヤリと笑った。いつもより、意味有りげに。

「そうだね。カワイイ弟の頼みは聞かないとね」

輪廻はそう呟けば、ボールのところに行く。
「じゃぁ、まずは同点にしないと」
輪廻が言った途端、ボールが消えた。

「え??」
周りが不思議そうにしている。
そして、ボールの行方を捜し始めた。

「審判さーん。コールしてくんないかな?? 時間、ないんだよね」

輪廻の言葉で赤也は驚く。
「知ってる?? 先輩の足元にあるんだよね。『ボール』が」
恐る恐る赤也の足元を見れば、ボールが転がっていて。


「15-15」


審判のコールがレギュラー陣に緊張を招いた。