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二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: *+改×24+* ●テニスの王子様 and テニスのお姫様○ ( No.188 )
- 日時: 2010/03/14 13:37
- 名前: うっさー ◆8.9xsVkhDE (ID: 3L0NyJ0C)
- 参照: リンネ。コノキケンナカケハイッカイカギリダヨ。イイネ??
*+第百五十五話+*
「あれ?? 僕、何か間違ったコト言いました??」
零は首を微かに傾けて相手に問う。
その動作は、氷帝学園に在籍中の唖李栖にそっくりだった。
岳人は驚いて、唖李栖を探す。そして、応援席に居るのを見ると、安堵。
「っち。同士討ちやってるみたいだぜ」
岳人が舌打ちをしながら、零を見る。
「アホ。いつものコトやろ」
忍足が言う。まぁ、氷帝は激戦なので。
「でも、こんな感覚初めてじゃん。唖李栖と似てる感覚」
岳人が言えば、忍足は「いや」と口を開く。
「アイツより酷いで。もっと、こう」
忍足はそこで区切ると息を吸う。
「唖李栖より、“殺気”が尋常じゃなく、あるで」
それは、小さな、零の忠告。
***
「喋ってばかりいると、負けますよ??」
ニコッと笑う零。サーブを打とうとしていた。
「んなわけ、ないじゃん。甘く見ない方が良いぜ」
岳人がジャンプをしながら言えば、零は「フッ」と笑う。
「甘く見てるのはそっちでしょ?? 向日さん」
零が名前を呼ぶと、岳人はまた寒気を覚えた。
(そうだ。この感覚…)
岳人は一番最初に唖李栖と会ったときのコトを思いだしたのだ。
「菊丸先輩。悪いですけど、守備になってくれませんか??」
零の思わぬ問いかけに、青学のメンバーは驚きの表情を隠せない。
「でも、俺、攻めだよ??」
英二が言うと、零は「お願いします」と言う。
「んにゃ。了解したよ〜ん」
ニコッと笑って英二が言った。
(これで、制御が出来れば良いんだけど)
零はラケットをぎゅっと握る。
零はふと、自分に向けられている視線に気付く。
それは、レギュラー達の心配そうな目。
零はニィと笑って、ピースをした。
こうしていると、無邪気な男の子。
「さァ、持っててよね、僕の躯[カラダ]」
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