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二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: *+改×24+* ●テニスの王子様 and テニスのお姫様○ ( No.196 )
- 日時: 2010/03/14 20:48
- 名前: うっさー ◆8.9xsVkhDE (ID: 3L0NyJ0C)
- 参照: マッタクオナジフタリ。カナシミモキズノフカサモオンナジ。
*+第百五十六話+*
「輪廻のこの姿見るの、久しぶりだな」
唖李栖は無表情でボソッと呟く。
「最後に見たのは何時だったっけ」
唖李栖は思い出に浸っていた。
***[過去の記憶]
ガンッ!!
「アンタに私の何が分かるっ!!」
大きい音が響いたと思って輪廻の方を見る。
輪廻はそいつの襟を持って、壁に追い詰めていた。
「輪廻?!」
僕は慌てて輪廻の方に行く。
「私のテニスは“悲しそうにしてる”ですって?!」
ぐっと輪廻は相手の襟を強く掴む。
「っ!!」
相手の表情が歪んだ。僕は輪廻の右手を掴む。
「輪廻!! もう離してあげ「煩い!!」」
ビクッと僕の肩は揺れた。
輪廻。
君は、誰??
「私の何が分かるのよっ!! 裕太なんかにっ!!」
輪廻は泣き声に近い声を上げている。
「“テニスが嫌い”って、何でそんなコト聞くのよ!!」
輪廻の言葉が途切れることはない。
「私にとって、“テニス”は…… テニスは」
輪廻は襟を放すと、裕太に向かって言う。
「復讐の道具でしかないんだからっ!!」
輪廻の虚しい叫びが僕の、裕太の心に響いていく。
君は、“テニス”を“復讐”のための道具でしか見ていない。
だから、君は笑っていった。
『これは、ゲームなの。“復讐”という名のゲーム』
『だから、このゲームに勝つまで、私は諦めない』
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