二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: *+改×24+* ●テニスの王子様 and テニスのお姫様○ ( No.20 )
日時: 2010/02/04 23:39
名前: うっさー ◆/bzwarKBcE (ID: 3L0NyJ0C)
参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel3/index.php?mode


*+百三十七話+*


[跡部邸にて]


「おい、跡部。それ、ホンマか??」
忍足が若干、驚きながら聞けば、跡部は頷く。
「だから、アイツに聞こうと思ってな。…… おい、唖李」
そこまで言うと、跡部は忍足に止められた。

「なんだ」
低い声で言えば、忍足は若干、ため息。
「やめとけや。今は。輪廻の表情、見れば分かるやろ??」
さすが、忍足である。

***[唖李栖視点]

「輪廻」

優しく言っても、彼女は顔を上げない。

知ってるよ、知っている。

彼女は『優しい言葉』なんて望んでない。

だから、

僕はキツク言う。


言わなきゃ、ならないから。


「輪廻。『気にしないで』なんて言葉は期待してないよね」
そういえば、輪廻は微かに頷いた。
「あれ以外にも解決方法はあったはずだもんね。もう、しないよね」
僕が言えば、コクッと輪廻は頷く。


あぁ、こうしていれば、とても愛しいのに。


「じゃぁ、」
と言って、輪廻の両頬を優しく抓る。
「はひふふほ(なにするの)」
思わず僕はクスッと笑ってしまって。

「唖李栖は合宿続けてね。私は帰るから」
今のが利いたのか、少しだけ笑う輪廻。

***

「さて、跡部さんは何が聞きたいんですか??」

にこっと笑って相手に問う。

「さっきの技のことだ。お前は『手錠』とか言ってただろう??」
あぁ、聞いていたのか。さすが、跡部さんだ。
「はい。あれの名前です」
僕が言えば、「名前やと?? ぶっそうやなぁ」と忍足さんは言う。

「相手の手首に行くと、ボールが回転するんです。
 だけど、その前も速いので何が起こってるのか分からなくなります。
 慣れれば、大丈夫ですけどね。
 でも、その技にかかると、手が麻痺しちゃうんですよ。
 そして、ラケットも持てない。だから『手錠』
 因みに、治す方法もあるんですけどね。それは秘密です」

僕は細かく言うと、にこっと笑う。

「ほぅ。ある程度は分かった。なら、合宿を続けるぞ!!」





波乱の合宿は幕を閉じていた。



***





『手錠。相手がラケットを持てなくなる技』





『すっごく合理的だろ?? 相手の棄権負け』





『負けそうになったら、使うと良いよ』








「私は負けない。だから、そんな技なんて必要、ナイ!!」