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二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: *+改×24+* ●テニスの王子様 and テニスのお姫様○ ( No.246 )
- 日時: 2010/03/20 11:55
- 名前: うっさー ◆8.9xsVkhDE (ID: HnQQx7lG)
- 参照: キミノホホニナガレルノハ、アメナノカ。ソレトモ……
*+第百五十九話+*
「おい、篠鞍!!」
英二は篠鞍をベンチの方に移動させた。
「急いで病院に!!」
大石が大声で叫んだとき、一人の少女が現れる。
「————————————大丈夫ですか??」
声の主を知るために振り向くと、全員が息を呑んだ。
そこに居た少女は、柔らかい笑みを浮かべていて。
銀色の長めの髪の毛に、真っ赤なリボン。
服も真っ白いワンピース。なのに、腰には赤い紐。
「君は…??」
不二が聞けば、女の子は少しだけ考える。
「今は、“ユイ”と名乗っておきます。それより」
“ユイ”と名乗る少女は零に近づく。
そっと、白い手を零の額に当てれば、笑みが消えていて。
「熱中症です。水を飲ませてあげて下さい」
その場に居た全員が驚く。
「あ、信用して下さい。少し、医療を齧っているので」
ニコッと笑う笑みは天使のようで。
「だけど、篠鞍はもっと長い試合やったことあるし、水分もちゃんと取ってたよ」
大石が言えば、「可能性は少ないですけど」とユイは呟く。
「極度の緊張、ですかね。でも、それは有り得ないとぎ、私は思います」
ユイが言うと、竜崎先生が口を開いた。
「それは有り得ないな。零はこの試合じゃ、緊張はせんよ」
竜崎先生が言えば、桃城は少し不思議そうな顔をする。
「なら、“恐怖”だと思いますよ。試合を見ててもそう感じました」
みんなに向かって笑顔で言う。
「君は、テニスもやるの??」
不二が聞けば、ユイは「はい」と答える。
「昔、幼馴染に教えてもらっていたんです。だから、人並み程度には」
ユイはそう答えた。
だけど。
知ることになるだろう。
“ユイ”と名乗った少女の
隙のない
テニスを————————————————
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