二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: *+改×24+* ●テニスの王子様 and テニスのお姫様○ ( No.35 )
日時: 2010/02/17 19:37
名前: うっさー ◆/bzwarKBcE (ID: 3L0NyJ0C)
参照: キミハオレタチノ「タイセツナナカマ」ナンダゼ??

 
*+第百三十九話+*


[紅蓮 or 銀花]

※過去の出来事Ⅱです※

***

「おーい!! 銀花ぁ」
「マネージャー、ちょっと来てくれ!!」
「一之瀬、これが練習メニューだ」
「銀花、ちょっと良いか??」

日々、一之瀬銀花。マネージャーを呼ぶ声がする。
だけど、銀花は嫌な顔一つせずに笑顔で言う。

「はい!! 今、行きます」

この頑張りに。この笑顔にほっとく男子は居なくて。

毎日のように、告白されるのも銀花の一つの日課になってしまっている。

***[3時間目の屋上]

「はぁ」

銀花には、珍しく溜息をしていた。

「溜息なんかしおって。雨でも降るんじゃなか??」

仁王が言えば、「煩いです」とボソッと呟き。

「それで、どうしたんじゃ??」

珍しく優しい仁王に、若干、驚く銀花。

「そんなに驚くことかのぅ。ま、言わないなら俺達の関係はそこまでだったということじゃ」
「別に、そんな深い関係じゃなかったと思うんですけど」
仁王の言葉に直ぐに反論する銀花。

「そうだったかのぅ」
「そうですって」
「銀花の間違いじゃr「じゃないですよ??」」
ニコッと天使の微笑みをする銀花。

「んじゃぁ、俺はそろそろ行こうかのぅ」
仁王が言えば、銀花は仁王の袖を握る。
「ちょっとだけで良いんです。一緒に、居て、下さい」
ボソッと最後のほうは聞こえないぐらいで呟いた。

「素直じゃのぅ。素直な子は好きじゃよ??」
からかいながら仁王が言う。
「ぶっ飛ばしますよ。それか、部活の時間は口、聞きません」
プイッと銀花は視線を外す。

「そう言わんと、機嫌直しんしゃい」
仁王が言えば、「絶対に許さないです」とボソッと言う。
「紅蓮に俺達が付き合ってるっていうデマ流すナリよ??」
すると、「ゆ、許します!!」と銀花が勢いよく言った。

「良い子じゃな」
と、言って頭を撫でる。
「うぅー… 髪の毛がぐしゃぐしゃになります」
嫌そうな表情をすれば、銀花は立ち上がった。

「少し元気が出ました。ありがとうございます、仁王先輩」
ニコッと笑顔で銀花は言う。
「やっぱり、仁王先輩は優しいですね。……… うん。じゃぁ、失礼します!!」
ペコッと頭を下げてから、銀花は屋上を後にした。

















『ダイスキダカラ。ミンナモコノテニスブモ!!』