二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: *+改×24+* ●テニスの王子様 and テニスのお姫様○ ( No.368 )
- 日時: 2010/03/26 20:31
- 名前: うっさー ◆8.9xsVkhDE (ID: HnQQx7lG)
- 参照: ワラワセナイデ。ゼッタイニ、ワタシハカチツヅケルンダカラ。
*+第百六十九話+*
「あれー?? 何で、裕太が居るの??」
ストリートテニス場に付いた時の一言がこれ。
しかも、言ったのは輪廻だ。
「輪廻?! と、兄貴」
裕太は驚きながら、不二達を見る。
「やぁ。裕太」
ニコッと笑いながら言う、裕太の兄。
「良かった。色々と話したかったんだよね」
輪廻はニコッと笑う。
カァーと裕太の躯は温度を上昇していく。
「ん?? どうかした」
本人は知らない、自分達の勝手な“賭け”。
「い、いや。何でもない。それより、話って」
裕太がそんなことを言ってるときに、もう試合は始まっていた。
「私さ、アメリカに行くことになって」
輪廻は試合を見ながら、悲しそうに呟く。
「いきなり、だな」
裕太の言葉を聞くと、輪廻は左右に首を振る。
「元々、試合のエントリーとかあってちょくちょく戻ってたから。
ま、試合が終わったら(日本)こっちに戻ってくるよ。
あ。そうだ」
輪廻は少し悲しそうに笑いながら、呟く。
「何だ??」
裕太は不思議そうな顔。
「私が“篠鞍 零”だなんてよく分かったね」
悲しそうな原因。
「あ、あぁ。プレイスタイルとかが似てたから」
裕太の曖昧な回答にも関わらず、輪廻はクスッと笑う。
「でも、嬉しかったよ。姿が違くても分かってもらえて。ありがとう」
ニコッと輪廻は笑った。若干、頬が赤く見えたのは気のせいだろうか。
「どのくらい行っているんだ。アメリカに」
裕太が聞くと、輪廻は「う〜ん」と考えて。
「まだ分からないけど。早めに終わらせるつもり。決勝戦には出たいからね」
その言葉を聞くと、裕太は「え」と声を漏らし。
「大丈夫。絶対に青学は決勝戦に行くから。私が保証する」
何時になく輪廻が真剣な表情で言うものだから、裕太も納得してしまう。
「さぁて、私は帰るよ。荷物も纏めないといけないからね」
輪廻は裕太に手を振ると、その場を去る。
「絶対に負けないよ。だってそれが私の運命[サダメ]」