二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: *+改×24+* ●テニスの王子様 and テニスのお姫様○ ( No.404 )
日時: 2010/03/27 20:15
名前: うっさー ◆8.9xsVkhDE (ID: HnQQx7lG)
参照: ボクハ、キミノタメダッタラナンデモスルヨ。ダッテ、キミハボクノ———



*+第百七十一話+*


日本に帰ってきた時に、輪廻と唖李栖は総合病院に向かった。

それは、アメリカを出る際に来た電話での出来事。

***

『輪廻?! あ、あのね、お兄ちゃんがっ!!』
日本の友達。杏からの電話。
「橘さんがどうしたの??」
私は冷静を保って、隣に居る唖李栖は訝しげな顔。

『立海の切原と試合したときに、膝ばっかり狙われて…。それで』
彼女の言葉は続かない。
「橘さんは、今、何処に居るの。日本に帰ったらすぐに向かう」
私の声のトーンで、唖李栖は何かを悟ったみたいで。



『総合、病院に、入院してるっ——————————』


***

ノックをしてから、輪廻は病室に入る。
空港から直行のため、輪廻たちはキャリーバッグを持っていた、はずだった。
ま、めんどくさいので、配達で送ってもらっているのだが。
荷物は、テニスバッグだけ。

「暁野宮か。杏から聞いたんだな」
橘は変わらない表情で輪廻たちを見る。
「はい。杏から聞いて、すぐに来ました。大丈夫、じゃないですよね」
輪廻は膝に視線を移してから、すぐに橘に目を向けた。

「きっと、杏のことだから、私が何者かも聞いたんでしょうね。青学に居ることも」
輪廻が静かに言えば、唖李栖は少し驚いて。
「偶然に私は不動峰と試合をしたことはありませんし、これからもするつもりはないですけど」
輪廻の言葉に、迷いはない。

「あぁ。全部、聞いた」
橘の言葉を聞くと、輪廻は零に変わる。容姿も変わっていない状態で。
「僕が、橘さんの代わりに切原さんを倒します。丁度、恨みもありますしね」
無表情で言いながら、隣に居る唖李栖に視線を移す。

「それと、私、“篠鞍 零”が調教してあげますよ。あの暴れん坊な2年エースを」
ニヤッと輪廻は笑う。
「それじゃぁ、お大事に。ありす、行こ」
ニコッと唖李栖にだけ向ける笑顔で輪廻は病室を去る。
「失礼します」
弟はお辞儀をしてから、病室を出て行った。




























































『調教し直すのってのも面白そうね。だって、紅蓮の“実験”の邪魔が出来るんだもの』