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二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: *+改×24+* ●テニスの王子様 and テニスのお姫様○ ( No.430 )
- 日時: 2010/03/27 23:52
- 名前: うっさー ◆8.9xsVkhDE (ID: HnQQx7lG)
- 参照: オシエテアゲヨウカ?? コレガ、プロトアンタノサダヨ。
*+第百七十三話+*
「おい、輪廻。テメーも来るのかよ」
竜崎先生のバスに乗れば、跡部が口を開く。
「当たり前じゃないですか。だって、“これ”が目的だったんだから」
輪廻は冷たく言い放つと、携帯を開いてボタンを押す。
「竜崎先生」
バスはまだ走っていない。輪廻は竜崎先生に携帯を見せる。
「お前… 本気か??」
竜崎先生は驚きの表情を隠せない。輪廻は頷く。
「仕方ない。それより、さっさと座らんか」
輪廻は素直に、唖李栖の隣に座る。
「ありす。着いたら、起こして」
すぅすぅ、と輪廻は寝息を立て始めた。
「輪廻。僕の理性が壊れるって、分かってるのかな??」
唖李栖はボソッと小さく呟く。
「こんなトコで、襲うんじゃねーぞ」
跡部の言葉に「もちろんですよ」と唖李栖は笑顔で言う。
***[夢の中]
紅蓮、紅蓮。
どうして、どうしてあの時、私達を裏切ったの。
どうして、どうして、あんな技を覚えさせたの。
貴方が。貴方が裏切らなければ。
サイショカラウラギルツモリナラ、
“信ジテ”ナンテ、カルガルシク、
イワナイデヨ———————————————??
***
「りんね、りんね。泣いてるの??」
誰、私を呼ぶのは。
「輪廻、大丈夫だよ。僕はずっと一緒だもん」
嗚呼、ありす。私はまた、悲しませてしまったの??
「あり、す。私は、泣いてないよ」
袖で涙の跡を擦れば、ニコッと笑いかける。
「もう、着いたでしょ?? 早く、外出ようよ」
私は唖李栖の手を引っ張り、外に出る。
そうだ。
こんな所で立ち止まってちゃいけないんだ。
だから、私は歩むんだ。
君に“復讐”と言う名のゲームを楽しませてあげるために。
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