二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: *+改×24+* ●テニスの王子様 and テニスのお姫様○ ( No.436 )
日時: 2010/03/28 14:27
名前: うっさー ◆8.9xsVkhDE (ID: HnQQx7lG)
参照: フザケルナ!! オマエニナニガワカル!! オマエニ、ワタシノナニガ……


*+第百七十五話+*


合宿が終わった日にて。
そのまま、不二、桃、越前は杏に連れられて病院に行っていた。

輪廻は、一回着替えてから、唖李栖・銀花と共に総合病院に来ている。
「銀花。花、宜しくね」
ニコッと笑ってから、輪廻は銀花は言う。

「ねぇ、輪廻。橘さんの病室のドアが、開いてるよ」
唖李栖の言葉を聞くと、輪廻は急いで病室に向かった。
「りんっ!!」
唖李栖が呼んでいる時にはもう遅い。

「ねぇ、橘さん。ハッキリ言っとくけど、アンタに同情はしないよ」
切原の声が病室に響く。
「もちろん、謝る気もさらさらない」
切原が言えば、桃城が「何だとっ?!」と相手を睨み付けながら言う。

(駄目だ。桃ちゃん先輩が何か起こしかねないっ!!)
輪廻は切原の後ろに付き、タイミングを見計らった。
「もっとも、哀れむ気持ちは多少あるけどね」
その言葉で、輪廻の導火線に火が付いた。

トントン。

誰かが切原の肩を叩けば、切原は後ろを向く。
「おまっ!!」
言ってる途中に、切原が視界から消える。









ドンッ!!







床に何かを叩きつけた音。
「はーい。ども、切原さん」
ニコニコ笑顔で言う、輪廻。

「ってめー!!」
切原の憎しみこもった声が輪廻の耳に入るものの、輪廻は笑顔。
「黙りなよ。知ってる?? 此処、病院。さっきから煩いんだよね」
笑顔なのに、とても怖い。

「でも、痛かったァ?? 一応、背負い投げしてみたんだけど」
クスッと笑いながら言う輪廻は、いつもと少し雰囲気が違う。
「アンタさァ、私の弟にも怪我負わせたよね。少しは痛い目見ないと分からないのかな」
笑顔は消えて、無表情に変わっていく。

「輪廻っ!! 選手に怪我させちゃだ「煩い。あぁ、もう頭がガンガンする」」
輪廻は右手で頭を抑える。
「唖李栖、アンタは病室に入って。因みに、ドアも閉めてね」
輪廻の言葉に、唖李栖は仕方なく、病室に入った。

「はい、これでおーけ。もう、言いたいことは言ったし。ね、切原さん」
ニコッと笑う。切原は立ち上がると、輪廻を壁に追い詰めた。
「っ!!」
右手首を掴まれれば、輪廻の表情は歪んで。

「リストバンドしてるから何だと思ったら、その下に包帯巻いてんのかよ」
切原がぎゅっと掴めば、「くっ!!」と輪廻は声を漏らす。
「輪廻っ!!」
向こうからの叫び声。花瓶を持った少女が、輪廻の傍に駆けつける。

「いい加減にしないと、僕、怒るよ。輪廻を傷つける奴は絶対に、許さない」
唖李栖が病室から出てきて小さく相手に言う。
だけど、その声は憎しみに溢れていて。

「輪廻っ!! 大丈夫?? 貴方、何てことをっ!! え??」
銀花は相手を睨み付ける。その時に、見覚えがある顔だったのを知った。

「あ、あか、や」
小さくそして驚きながら相手の名前を呼ぶ。
「……… 瀬戸内」
赤也も驚いて相手の名前を呼んだ。
その後ろに居た、黒人の先輩も驚いて。

「お前、何で日本に?!」
赤也が聞けば、銀花は顔を伏せる。
「誰ですか。じゃぁ、失礼します」
ペコッとお辞儀をすると、銀花は輪廻を連れて、何処かに行ってしまった。


***


「銀花、ごめん」
輪廻が謝れば、銀花は首を振る。
「平気。どうせ会うんだから。ね??」
コクンと輪廻は頷く。

「頑張ってね、“零”」
銀花が言えば、輪廻は笑う。
「当たり前だよ。マネージャー」



























































































『ねぇ、聞こえる??













































































































僕たちは、絶対に優勝するんだ』