二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: *+改×24+* ●テニスの王子様 and テニスのお姫様○ ( No.465 )
- 日時: 2010/03/31 13:47
- 名前: うっさー ◆8.9xsVkhDE (ID: HnQQx7lG)
- 参照: ウラトオモテ。ドッチガホントウノワタシ??
*+第百七十九話+*
「がっは、はぁ、はぁ」
零は咳をすると、仰向けになる。
「空が、青い」
手を伸ばして、ぐっと力を込めた。
「もう、我慢の限界かなァ」
零は何もなかったように、立ち上がる。
「ねぇ、切原さん。僕ね、“約束”してるんですよ」
ニコッと笑って、零と赤也のラリーが始まった。
「竜崎先生との約束は“2つ”。1つ目は、絶対に勝ち続けること。そして、2つ目はっ!!」
零のスマッシュが決まる。
「2つ目は、“絶対に、本気にならないこと”。どんな状況でも。絶対に」
そう言った零には、もう何を言っても止まらない。
***
「おい、唖李栖」
跡部が横に居る唖李栖に話しかける。
「何ですか」
唖李栖は無表情。
「どっちが本当のアイツだ。攻撃的なのか、普通なのか」
唖李栖はフッと笑う。銀花は少し驚いて。
「どっちも本当の輪廻ですよ。ただ、裏と表が激しいだけ」
唖李栖はぐっと、フェンスを握る。
「でも、裏は少しやっかいだから、輪廻はやりたがらないんだ。
だけど、アクロバティックをやる人、攻撃的なテニスをする人とやると、裏になっちゃうんです。
それに、少し疲れちゃうからね」
唖李栖は悲しそうに、そして、心配そうに零を見つめて。
***
「あぁ、でも、約束しちゃったからなァ。アンタを調教するって」
クスクス笑いながら、零はめんどくさそうに言う。
「アンタに、質問しよう」
零は左手にあるラケットを空高く投げて。
「自分で“扉”を開けるか。僕に無理やり開けられるか。選択問題[イージークエシュチョン]です」
ラケットは静かに落ちていき、零は右手でキャッチをした。
「まぁ、僕が思うには、後者の方が良いんですけど」
ニコッと笑って、零は赤也に言う。
「でも、安心してください。僕が無理やり、覚醒させてあげますから」
安心はしちゃいけないと思う、と思った人は手をあげて下さい。
「ねェ、楽しみましょうよ。切原先輩??」
それは、悪魔の囁き。
悪魔の微笑み。
『ねェ、悪魔に無理やり“扉”を開けられるのって、どんな気分??』