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二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: *+改×24+* ●テニスの王子様 and テニスのお姫様○ ( No.483 )
- 日時: 2010/03/31 19:46
- 名前: うっさー ◆8.9xsVkhDE (ID: HnQQx7lG)
- 参照: バッカミタイ。ジブンガツヨイッテウヌボレテルンジャナイワヨ。
*+第百八十話+*
「凄く面白そうじゃないですか?? 本当は、あんまり使いたくないんだけど」
零は言いながら、パーカーの帽子を外し、ファスナーを全開にする。
「まぁ、良いですよね。言っておくけど、怪我したってしらないよ??」
クスクス笑いながら言う零。
「んじゃぁ、行くよっ!!!」
零のサーブは、同じ学年の超1年生が愛用するもの。
「ツイスト?! 越前の技、アイツもできたのか??」
桃城は驚きながら試合に見入っている。
赤也の打ったボールが来る前に、零は少しジャンプしていて。
「っ!!」
少し表情を歪めるものの、またまた点をゲット。
「あれ、桃のジャックナイフじゃん」
英二は指を刺しながら、桃城に言う。
「っと!!」
今度は普通のサーブ。
「切原さんっ、早く覚醒して下さいよ!! じゃないと、試合終わっちゃいますよ??」
その時、初めて零の額に汗が出ていた。
(まずいっ!! 零の体力が削れる。何でこんな時に、“無我の境地”なんて出したんじゃ!!)
竜崎先生の思いが通じたのか、零はペコッとお辞儀をする。
「“ごめんなさい”」
声には出さずに、口パクで。悲しそうに笑いながら。
「篠鞍、危ないっ!!」
叫ぶ声が零の耳に響く。だけど、零はボールを見ずに、相手に打ち返した。
「悪いけど、早く終わらせることにした。だからさ、早く覚醒しなよ」
嘲笑うような零の微笑み。
悪魔の笑みが、君を襲う。
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