二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: *+改×24+* ●テニスの王子様 and テニスのお姫様○ ( No.52 )
- 日時: 2010/02/21 00:35
- 名前: うっさー ◆8.9xsVkhDE (ID: 3L0NyJ0C)
- 参照: キミノコエガイトシイ。イマスグ、アイタインダ。アッテ、ハナシタイ。
*+第百四十四話+*
「んじゃぁさ、私と組みません?? 勝利って言うものの保証付きで」
そこに居たのはグリーンアップル味の風船ガムを膨らませている少女。
その隣には、帽子を被っている青学のレギュラー1年、越前リョーマ。
「輪廻?!」
氷帝の方に居た男の子が驚く。
だけど、もっと驚いたのは桃城と杏とリョーマ。
「唖李栖、何でこんなことしてるのかな」
ニコッと笑うものの、とても怖い。
「え?! えっとー… レギュラーだから??」
曖昧に答える唖李栖。
「唖李栖」
輪廻は相手の名前を呼ぶと、ニコッと笑った。
「家に帰ったら、一緒にテニスの試合しよっか」
その言葉に唖李栖の背筋に冷や汗が。
「それより、桃先輩。いつまでサボってるつもりっスか??」
リョーマは桃城の方に歩み寄る。
「跡部部長は、相変わらず挑発がお好きなようで」
輪廻は杏の隣に行くと、跡部に言う。
「お前に言われたかねーよ。輪廻」
跡部が輪廻に言えば、輪廻は「クスクス」と笑った。
「アンタよりはマシだと思うけど?? 非常識な貴方とは」
そういえば、跡部も「フッ」と笑う。
「この俺様が非常識だと?? 周りをよく見てから言うんだな」
「それが非常識なんだって。分かんないの??」
「お前の目はまだ未熟みたいだな」
「悪いけど、私はアンタより色々な経験をしてる。未熟なのは貴方の方」
2人の言い合いはいつものこと。
だけど、桃城と杏とリョーマは少し驚いて。
「それよりだ。お前が例の青学1年のレギュラーか」
跡部は輪廻から視線を外すと、リョーマを見る。
「あの山吹中の怪物、亜久津を倒したらしいな」
その言葉に、鳳が「え??」と声を漏らす。
「このチビが?? あの長身の亜久津をねぇ」
鳳もリョーマを見ている。
「やるねぇ」
滝も呟きながら、リョーマに視線を移した。
「怪物と言われた亜久津も大したことあらへんなぁ」
忍足が言うと、向日が前に移動する。
「言えてるぜ、侑士。あの不良、遊んでばっかでまともに練習してねーから。
体力持たなかったんじゃねーの?? あはははは」
向日が笑うと、輪廻の表情が変わった。
「おい、それは言い過ぎだぞ」
桃城が言ってる最中に、向日は宙を舞って、桃城の後ろまで飛んだ。
「随分と身軽だな」
桃城は後ろに居る相手を睨み付ける。
「やるなら来いよ、いくらプロでも、男には敵わないだろ??」
向日の言葉で、唖李栖は居た場所から走り、向日のところに行く。
「ダメですよ、向日さん。輪廻は、僕よりも、強いんですから」
唖李栖の言葉に桃城たちは驚いたわけで。
「そーいや、そんなこと言ってたな」
思い出しながら、向日が呟く。
「輪廻も、今日は帰って。ね??」
唖李栖が言えば、輪廻は「はぁ」と溜息。
「跡部さん。僕達も練習しないと」
唖李栖が叫びながら言えば、「そうだな」と跡部は立ち上がり。
「じゃぁ、跡部さん。関東大会楽しみにしてますよ」
ニヤリと輪廻は相手を見ると、笑う。
「フッ。勝つのは、この俺様だ!!」
その言葉を残し、跡部たちは去って行く。
「さぁ、どうかな。今年の青学は面白い人達ばかりだからね」
ニヤリと輪廻は笑う。
『輪廻、賭けをしない?? 僕と、零の賭け。この提案、呑むよね』