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二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: *+改×24+* ●テニスの王子様 and テニスのお姫様○ ( No.57 )
- 日時: 2010/02/24 14:42
- 名前: うっさー ◆8.9xsVkhDE (ID: 3L0NyJ0C)
- 参照: ネ、キミハイマナニヲオモッテイルノ??
*+第百四十八話+*
「しまった!! 桃城を出させるべきだったか」
そこに居た人たちは、竜崎先生を見る。
「竜崎先生」
青学ではない生徒が、竜崎先生の名前を呼ぶ。
***[零視点]
「篠鞍!!」
誰かが僕の名前を呼ぶんだ。
我に返ると、目の前にボールが飛んできていて。
「なっ?!」
慌てて返すものの、ネットに当たり向こうに入らない。
「はぁ、はぁ」
ただ、立ってるだけなのに。試合が始まったばかりなのに。
汗が止まらない。息が切れる。
サーブしたところから、まったくもって記憶がない。
「game 氷帝。1-0」
審判の声が響き渡る。
***
「竜崎先生」
その男の子は、相手。氷帝のテニスジャージを着ていた。
「唖李栖か。悪かったな、この試合に零を出させてしまって」
竜崎先生が呟けば、唖李栖は無表情。
「仕方ないです。もう始まっちゃいましたし」
そう言えば、竜崎先生の後ろで唖李栖はとまる。
「でも、危険ですね。向日さんも、忍足さんも。そして、菊丸さんも」
唖李栖は試合を見ながら、呟く。
零の動きはいつもよりずっと落ちている。
「それで、提案なんですけど」
にこっと笑うと、空色のリストバンドを2個渡す。
それは、ズシッリとくる重さで。
いや、そういう限度を超えているであろう。
「零は止まると思いますよ。時間さえ、かからなければ」
そう言い残して、唖李栖は立ち去った。
「パワーアンクル、か」
竜崎先生の呟きも聞かずに。
徐々に、零の動きが鈍る。
(っ!! 制御するので、精一杯だ!!)
『悪魔の囁き。とは、こういうコトを言うんだろうな』
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