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二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: *+改×24+* ●テニスの王子様 and テニスのお姫様○ ( No.573 )
- 日時: 2010/04/06 19:47
- 名前: うっさー ◆8.9xsVkhDE (ID: HnQQx7lG)
- 参照: アイハドンドンフクランデイク。ソウジュウガ、キカナイ。
*+第百九十話+*
(結局、眠れなかった)
ゆっくりと裕太は、廊下を歩く。
少し、欠伸をしながら。
そんな時に、また見てしまったのだ。
あの2人を。
(声は聞こえないけど。楽しそうだな、アイツ)
裕太の心はモヤモヤ、モヤモヤ。
「何、してるんだい?? 裕太」
呼びかけられて後ろを向けば、裕太は「あ、兄貴…」と呟く。
「あれ、あそこに居るのは、忍足と“暁野宮”だね」
不二は輪廻のことを苗字で呼んでいた。
「ふ〜ん。裕太、気になるんだ」
こういうコトに関しては、鋭い兄貴である。
「な、ちg「違うのかい??」ッ!! 違くねーけど」
裕太はボソボソと呟く。
その時、輪廻と裕太は視線が合った。
輪廻は手を振りながら、こっちに走ってくる。
いつの間にか、忍足は向こうに行っていた。
「暁野宮。忍足とは、何を話してたの??」
不二が聞けば、輪廻は少し唸ってからニコッと笑う。
「昨日のコト、誰にも言わないように口封じです」
ズキン。と、裕太の胸に何かが刺さる。
「あ、因みに、聞くのはナシですよ。絶対に言わないですもん」
人差し指を出して、「しー」と言うポーズ。
***
何故だろう。
君の仕草が、態度が、一つ一つの言葉が、
俺を蝕む。蝕んでいく。
だから、
俺以外の方を向かないで。
俺以外の奴と楽しく話さないで。
それが、例え、兄貴でも、観月さんでも、唖李栖でも。
誰にも譲れない————————————————。
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