二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: *+改×24+* ●テニスの王子様 and テニスのお姫様○ ( No.609 )
日時: 2010/04/10 23:05
名前: うっさー ◆8.9xsVkhDE (ID: HnQQx7lG)
参照: シラナイ。ギンカハ、ナニモ、シラナイ。ダカラ、ハナシテ。


*+第百九十三話+*


「ほれ、これがお前のメニュー。そして、これが唖李栖のメニューじゃ」

竜崎先生は、唖李栖と輪廻に薄っぺらい紙を渡す。

「へぇ。唖李栖はリョーマと試合かァ」
輪廻は紙を見ながら、微笑む。
「輪廻は、っ!! ちょっと、待ってよ!! 竜崎先生ッ!!!」
唖李栖は慌てて、竜崎先生を見る。
輪廻の方を見れば、少し悲しそうで。

「どうして!? 何で、輪廻とアイツが試合をッ!!!」
唖李栖が乱れてる時だった。
「唖李栖、静かにしなさい。竜崎先生、私はこれで構いませんので。失礼します」
最初の言葉は、有無をも言わせない声で。
ペコッとお辞儀をすると、輪廻はその部屋から出て行く。

「竜崎先生ッ」
絞り込むような声で、唖李栖は言う。
「悪かったな。本当は、お前でも良かったんじゃが…」
竜崎先生の声を聞けば、唖李栖は黙る。

「すいませんでした」
ペコッと唖李栖は腰を曲げた。
「駄目、ですよね。信じなくっちゃ。僕の、悪い、癖だッ」
少年の目には、少し涙が溜まっている。

「竜崎先生。伝言は、ありますか??」
唖李栖は首を少し傾けた。
「あぁ。そうだな。じゃぁ、20分以内に型を付けておけって言っておいてくれ」
竜崎先生の言葉を聴くと、唖李栖は頷く。

***

「ふ〜ん。アンタが相手なんだ。ま、誰であっても負けないけどね」

リョーマはラケットを握りながら、唖李栖に言う。
「大丈夫だよ。僕は、“勝つ”ことはしないから」
ニコッと唖李栖は笑った。ラケットは右手。

「それが、理由で負けるつもり??」
リョーマの右手にはラケットがある。
左手には、ボール。

「嫌だなァ。スーパールーキー君。僕は、絶対に“本気”を出さないよ」
クスッと唖李栖は笑う。その時、リョーマがトスを上げる。
「あっそ!!」
リョーマは言いながら、サーブを打つ。ツイストだ。

「軽いね。こんなものかい??」
唖李栖は軽々と、そのサーブを返す。
「っ!!」
だが、そのボールはかなり重かった。

「あれー?? 重いのかな??」
クスッと唖李栖は笑う。
その仕草、言動、全てに置いて輪廻と似ていた。

「っ!! まだまだッ!!」
リョーマは左手にラケットを移す。
「真剣になって、バカみたいだね」
唖李栖は余裕な表情だ。


そして、違う場所ではある二人が話をしていた。

***





































































































会いたくない、会いたくない、会いたくないッ!!

























































































なのに、何で、会ってしまうの————————————??