二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: *+改×24+* ●テニスの王子様 and テニスのお姫様○ ( No.662 )
- 日時: 2010/04/16 19:45
- 名前: うっさー ◆8.9xsVkhDE (ID: HnQQx7lG)
- 参照: キミノユガンデイク“カオ”ガミタイナァ。スゴクカワイインダロウネ??
*+第百九十九話+*
『アンタにとって、“唖李栖”と言う存在は何??』
そんなコト行き成り聞かれても困るよ??
“唖李栖”は、私の双子。
ただ、それだけ、なんだよ————————————————??
***
「ね、さっきの答え、聞かせてよ」
私の目の前に居るのは、不敵な笑みを浮かべている少年。
「そうだなァ。普通の“双子”かな」
そう。それだけ。深いことは何も、教えない。
「ふ〜ん。俺にはそんな風に見えないけど??」
ドキッ。
心臓が飛び跳ねそうだった。いや、飛び跳ねたかも。
「本当に、君は“要注意人物”だね。越前リョーマ」
私の口元はきっと、上がっている。
「アンタってさ、弟と違って色んな表情するよね」
リョーマはそこまで言うと、「潰し易い相手だよ」と言う。
「向上心があるんだね。良いこと、なのかな?? 本当に」
私は真面目の表情になると、リョーマに言った。
「は?? アンタ、何言って「君の、求めている物はなに??」」
喋ってるのなんてお構いなしだ。
こっちに引っ張ってやれば、脆い奴————————————————————……。
一回崩しちゃえば、人間なんて脆いもんだ。
現に、私だってそうなのだから。
「アンタってさ、何を考えてるか分からない時があるんだよね」
リョーマはくいっと、帽子を下に下げる。
「それは、リョーマだって同じでしょ。それに、私は“輪廻”」
君には、言われたくないよ。
「じゃぁ、輪廻。さっき、俺に聞いた問いの意味を教えてほしいんだけど」
真っ直ぐと、リョーマは私を見る。
本題は、それか。
「自分で気付かなきゃ、“意味”がない」
私はあえて、言うんだ。
嫌われても構わない。
だけど、
君には、私と同じ思いをさせたくない。
君だけじゃないよ。
此処に居る、みんな。
私の知っている人、全員。
私と同じ思いはしてほしくないんだ。
唖李栖にだって、あんな思いしてほしくなかった。
あれは、私の力不足だ。
だから、私は、
強くなる———————————————————————。
もっと、もっと、もっと。
例え、私が傷ついたとしても、
みんなが笑ってくれれば、
それで、良いんだよ———————————————————————。