二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: *+改×24+* ●テニスの王子様 and テニスのお姫様○ ( No.664 )
日時: 2010/04/16 20:41
名前: うっさー ◆8.9xsVkhDE (ID: HnQQx7lG)
参照: イヤダッテ、ワメイテヨ。サケンデヨ。キミヲ、コワシタインダ。


*+第二百話+*『祝!!』


『リョーマ。君は自分で分からなきゃいけない。
 例え、それが、君の意思に反するものだとしてもね。もう一度言うわね。
 貴方は、“今”一体何処に居るの???』


俺の頭の中で何度も、そのフレーズが繰り返される。

“今、何処に居るの”だって。

俺は“此処に居る”じゃん。

意味不明なコトを言ってるのは、輪廻の方。

だから、俺は、





































































その言葉を、“忠告”に知らないフリをする。










***


「那紅埜は、大変だね。マネージャーやりながら、練習してて」

輪廻は洗濯を取り込みながら、那紅埜に向かって言う。
「慣れよ。あ、でも。負けたのは、私の実力だから」
輪廻の気持ちに気付いたのか、那紅埜はすかさず言った。

「今度は負けない。だから、本気で戦って」

那紅埜の言葉に、輪廻はゆっくりと頷く。













































































約束だよ、輪廻————————————————————。

















































「え??」
輪廻は不思議そうに、那紅埜を見る。
「だから、“約束”。私達は、他の者に負けちゃだめ。了解??」
ニコッと那紅埜は笑った。小指を出している。

「ん。“約束”」
そう言って、指切りをする。

























































『約束だ。絶対にしちゃダメだからな。テニスは“人を傷つける”ためにあるんじゃない』

































































「あ、え。ぐ、れん」
輪廻の目は怯えている。
だが、此処に“紅蓮”と呼ばれる人間は居ない。

「輪廻?? どうしたっ」
那紅埜は輪廻の肩に手を置こうとした。
だけど、輪廻からの“拒絶”。

「嫌だ、嫌だ、嫌だッ!! あり、ありす…、ありす」
拒絶の後、名前を呼ぶのは、自分の“半身”。
「ありす、ね?! 今、呼んでくるからっ!!」
那紅埜は持っていたものを、ベンチに置くと急いで走っていく。






































































































































「はっ、はっ、あり、ありす。たす、けて。くる、しいよ…。ありす」

























































































































少女は何を求め、何を得たいのか。












































「輪廻が?! 分かった、すぐ行く。此処、宜しく」






















































少年は動く。


























































自分の“大切な人”を助けるために。
































































































君ノ名前ヲ、何度モ呼ブ。



































































届カナイノヲ、知ッテオキナガラ————————————————————……。