二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: *+改×24+* ●テニスの王子様 and テニスのお姫様○ ( No.68 )
- 日時: 2010/02/25 22:16
- 名前: うっさー ◆8.9xsVkhDE (ID: 3L0NyJ0C)
- 参照: ネ、キミハイマナニヲオモッテイルノ??
*+第百五十話+*
(っち、あの時と、同じ感覚だッ!!)
そう思いながらも、零は試合に集中する。
だが、そのせいでか余計に悪くなっている。
***
「ほれ、タオルじゃ」
竜崎先生から受け取ると、零は汗を拭う。
「あぁ、後、これ」
そう言って渡したのは、重いリストバンド。
「唖李栖のお土産じゃな」
意味ありげに竜崎先生が言う。
「あぁ。そういうコト」
零にも分かったようで、両腕に付ける。
「んじゃぁ、行ってきます」
***
「これじゃぁ、いつまで経っても相手ペース、か」
何時ぐらいだろうか。零は正気を取り戻しつつあった。
「攻めるとしましょうか」
零の含みのある笑みは誰も気づくことがない。
***
「来た!! 絶好のロブ球だ!!」
誰かが叫ぶ。きっと、青学の人であろう。
「菊丸先輩、僕がいきますッ!!」
零が仲間に言うと、英二は頷く。
「っつ!!」
零は流れを変えるために、『のの字スマッシュ』をしようとした。
だが、
「え??」
相手の変な格好。それは、仲間で見たことがあるポーズ。
「羆落とし?!」
誰かが言うのを、零は気にせず、ボールの元に走る。
たまたま、零はボールより先に場所に行った。
そして、返す。
「っち」
ボソッと舌打ちをして。
「入るわけ、ないっての」
肩で息をしながら、零は呟いた。
ボールはネットにあたる。
***
「4 game to 0」
その後のゲームで、英二に息がまた、吹きかかった。
さっきまでの動きより、遥かに動きがよくなる、英二。
「15-30」
審判の声が響いた。その時、零の何かが壊れた。
英二はラケットを手首で回す。
「菊丸先輩」
零が駆け寄れば、英二はまじめな表情。
「大丈夫だよ、篠鞍。諦めるな。諦めなければ、必ず弱点は見えてくるんだ。
チャンスはどっかにあるはず」
そう言って、ラケットを零に見せる。
「俺たちの力を信じよう!! なぁんて、全部大石の受け入りだけどねー」
笑顔で言う英二にクスッと笑う、零。
「良いですよ。信じます、その言葉」
ニコッと笑うと、零はリストバンドをはずした。
「桃せんぱーい!! これ、持ってて下さい」
そう言って、零はリストバンドを投げる。
「桃城。両手で掴まないと、骨、折れるぞ」
竜崎先生の言葉で、桃城は慌てて両手で取った。
「はは、パワーリスト」
苦笑いでそのリストバンドを桃城は見たのだ。
零はパーカーの帽子をはずす。
すると、赤茶の毛が露わになって。
「始めましょうか、テニスのショータイムをッ!!」