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二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: *+改×24+* ●テニスの王子様 and テニスのお姫様○ ( No.705 )
- 日時: 2010/04/22 20:23
- 名前: うっさー ◆8.9xsVkhDE (ID: HnQQx7lG)
- 参照: ホントウノ、シンジツヲ、シッテイルノハダァレェ??
*+第二百五話+*
「クックック…。アハハハハ…!!」
輪廻は目が覚めると、声を抑えながら笑う。
だけど、その笑いはだんだん、声が小さくなって。
最後の笑みは悲しそうな笑み。
「ねェ、私は何がしたいのかな」
輪廻は天井に右手を伸ばす。
若干、痛みが走ったがそんな物を気にしていられない。
「………消えてしまえばいいのに」
ボソッと呟く声は、いつもの声とは違い、低い声。
「この傷跡も、テニスの感覚も、何もかも消えてしまえばいいのに」
ぎゅっと、左手でシーツを掴む。
「合宿……、来なきゃ良かったな。それに、何で会ってしまったのだろう。あの人達と」
輪廻は悲しそうに呟く。
それにつれて、シーツを掴む手も力強くなって。
「会いたくなかったのに。私の名前を知らせないつもりだったのに…。
何時からかな、あの人達が私の中で大きくなってたのは」
輪廻はフッと笑うと、起き上がる。
少し痛みがありみてみると、左手は真っ赤だった。
***[輪廻視点]
『何で、何で?! ぐれん。どうして…!!』
何度も、見えない相手を責め続けている。
だけど、もうそんなの疲れちゃったよ。
『私は超えるんだ!! 貴方を、絶対に』
これは、真実。
『唖李栖、私のことは気にしないで?? 大丈夫だから』
これは、嘘。
『バッカみたい。そんな弱い奴の味方になって。アンタ、名前は??』
馬鹿なのは、私だったんだ。
『俺の名前は、不二裕太だ——————————————————』
ぶっちゃけ言っちゃうとさ、最初は何だコイツって思ってたんだよ。
今じゃ、違う感情が揺れ動いてるけど。
それが、何の感情かなんて私は、知らない。
でも、守りたいんだよ。
みんな、ずっと笑顔で居てほしいんだ。
私は、どうなっても良いから。
そんなコトを思う、私は罪の子ですか———————————————??
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