二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: *+改×24+* ●テニスの王子様 and テニスのお姫様○ ( No.740 )
- 日時: 2010/04/24 19:28
- 名前: うっさー ◆8.9xsVkhDE (ID: HnQQx7lG)
- 参照: オイテイカナイデ。ボクノナカデ、ムジュンガウズヲマク。
*+第二百九話+*[唖李栖視点]
何で、あのとき、“彼”を無視してでも、輪廻の所に行かなかったんだ!!
そうすれば、そうすれば…ッ!!
「輪廻の、あんな表情[カオ]見なくてすんだのに…」
守るって決めてたのに。
僕は、自分の決めたことすら守れない、奴だ。
「最低だッ」
あぁ、最低だ。僕は、最低な人間。
「よく分かってるじゃん??」
僕はその声を聞いて、相手を睨み付ける。
アンタが、僕を無理やり足止めしてたせいだよ??
「えぇ。貴方のおかげで、気付くことが出来ましたよ。代償は、大きすぎましたがね」
嗚呼、ヤバイ。
僕まで自制が利かなくなってどうするんだよ。
僕は、右手で左手首を押さえる。
「邪魔なんですけど?? 退いて下さいよ。
切原さん——————————————————……??」
僕が言えば、相手はニヤッと笑う。
あぁ、僕はいつもの、ヘラヘラ笑ってるアンタの方が好きだよ。
「嫌だって言ったら??」
“嫌”なんて、言わせないさ。
「無理にでも通ります」
最初っから、そうしておけば良かった。
「なァ、試合、しよーぜ」
それ、正気ですか??
「輪廻に敵わなかった奴が、僕に勝てるとでも??」
さっさと、行ってよ。
じゃないと、
君ヲ壊シテシマウ。
左手ガ疼クンダ。
頭ガ、真ッ赤ニ染マッテイク。
止メロ、止メロ、止メロッ!!
頭ガ、“危険”信号ヲ出ス。
デモ、片隅デハ、笑ッテイル僕ガ言ウ。
『コイツノ、セイデ、輪廻ガ傷ツイタンダロウ??』
チョット、黙ッテロヨ。
『左手ガ疼クンダロウ?? ナラ、コイツト遊ンデヤレヨ』
僕ハ、傷ツケナイ。誰モ、絶対ニ!!
『クックック。正義ノツモリカ?? オ前ハ、立派ナ悪ナノニ』
分カッテイルサ。
ソンナコト。言ワレナクテモ。
『ナラ、壊シチマエヨ。オ前ノ姉ガ傷ツクモノ、全テ————————————……』
ソシテ、モウ一人ノ僕ハ、トドメヲ刺ス。
『ソウスレバ、ズット、輪廻ガ“笑顔”デ居ラレルサ』
プツン。
僕ノ中デ何カガ、切レタ音ガシタ。