二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: *+改×24+* ●テニスの王子様 and テニスのお姫様○ ( No.743 )
- 日時: 2010/04/24 20:36
- 名前: うっさー ◆8.9xsVkhDE (ID: HnQQx7lG)
- 参照: アーア、コワレチャッタヨ。ボクトシアイ、スルカラダヨ??
*+第二百十話+*
「いいでs「いかんな、赤也」」
僕が言おうとした時、誰かが邪魔をした。
「真田副部長に柳先輩…。それに、瀬戸内も」
“瀬戸内”その言葉を聞いて、僕はそっちを初めて見る。
あぁ、二人共、僕を見ているよ。
銀花は赤也の方を厳しい目で見てるけどね。
「赤也ッ!! そんなコトしていないで、走ってきなさい!!」
銀花が大声で言うと、赤也は急いで走りに行く。
怖。
「唖李栖。何故、了承しようとしたの」
厳しい目が僕を見る。
この目は、大嫌いだ。
見てると、ムカつく。
見られてると、全てを見透かされてる気がして。
「別に。只の気まぐれ」
クスッと笑って僕は言う。
「銀花は、“偽りの笑顔”を見せてほしい。なんて言ってない」
ほらね。
何もかも、お見通し。
「それは、いつものコトだろう??」
ニコッと僕は笑う。
柳さんと真田さんは訝しげな顔。
「自分トコの問題児ぐらい、制御してくれないと困ります」
そう言えば、「あ、あぁ」と真田さんは言う。
「唖李栖…。誤魔化さないで」
銀花は厳しい口調で僕に向かって言った。
「誤魔化してなんかないさ、銀花」
ニコッと笑って見せれば、銀花は一回、驚いた顔をする。
「何するつもりだったの。勝てる試合をして」
でも、僕を見る目は変わらない。
「何を?? 当たり前のコトを聞くなよ」
“何を??”と言った後は、低い声。
「立海の2年エースを、
壊すつもりだったのさ」
僕の目の前に居る銀花は、とても驚いていて。
「下らない質問をしないでよ、銀花」
そう言うと、僕はニコッと笑う。
「凄い変わり様だな」
柳さんが呟く。
いや、僕に向かって言ったんだろう。
「人は変わり「違う。先程、赤也と話している時と違う、と言う意味だ」」
何を、言っているの??
「分からない、と言う顔だな。瀬戸内が急いでコッチに来た意味が分かるな」
銀花が??
ゆっくり銀花を見れば、彼女は笑っている。
「嗚呼、そうだ。僕は」
僕は、探していたんじゃないか。
「輪廻、見ませんでしたか??」
もう、間違えないよ。
僕が探さなきゃ、いけなかったんだ。
「どうしてだ」
初めて、真田さんが僕に向かって言う。
「悲しんでいる。悲鳴を上げている。泣いている。だから、探さないといけない」
僕は真っ直ぐ見る。
彼女の笑顔を守るのは、僕の役目。
壊されても、僕が、元通りにする。
「何故、分かる」
真田さんは不思議そうに僕を見た。
「だって、僕達は、互いを想っている双子だから」
クスッと笑って僕は銀花を見る。
彼女も、笑っていた。
「じゃぁ、探しましょう?? きっと、何処かで迷ってるだろうから」
銀花の言葉に、僕達は散らばる。
泣イテイナイダロウカ。
傷ツイテ、イナイダロウカ。
待ッテイテ、僕ガ直グ、助ケニ行クカラ。
君ノ、笑顔ヲ僕ハ守ッテ行キタインダ。