二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: *+改×24+* ●テニスの王子様 and テニスのお姫様○ ( No.802 )
日時: 2010/05/02 20:14
名前: うっさー ◆8.9xsVkhDE (ID: HnQQx7lG)
参照: ソレハ、スベテシクマレテイタンダト、シタラ??

*+第二百十四話+*


[アメリカ、にて]





「6-0. win Rinne Akinomiya. in JAPAN.」

審判の声で、会場から「ワー!!」と言うような声が響く。
「Thank you.」
輪廻が大声で言いながら、ニコニコ笑顔で手を振る。

「輪廻、お疲れさまー」
唖李栖はタオルとボトルを輪廻に差し出して。
「ありがとー」
輪廻はボトルを取ると、どんどん飲んでいく。

「そういえば、もう少しで試合、だっだかしら?? 日本では」
輪廻はタオルを首にかけると、唖李栖に問う。
「メンバーは、跡部、真田、忍足、千石、菊丸、不二、切原、越前だったかな」
唖李栖が言えば、「ふ〜ん」と輪廻は呟く。

「じゃぁ、日本に戻るわよ。全勝したんだから、2週間ぐらいは開いてるでしょう??」
輪廻が言うと、唖李栖は頷き一言。
「僕は何処までも輪廻について行くよ。僕の双子のお姉サン」
唖李栖はニコッと笑った。姉にしか、見せない笑顔で。

***[日本にて]





「俺様達の美技に酔いな!!!」


唖李栖と輪廻が入るなり、この声が響いた。

「あちゃー…。第2ダブルス終わってたね。ってかさ」
輪廻は見渡しながら呆れ顔。



































































「「いくら何でも、酔わないって。いい加減、分かってよ」」

















































































唖李栖と輪廻は同時にため息をしながら言う。
「クスッ。じゃぁ、控え室に行こうか。ケビン達にも誘われてるしね」
唖李栖が言えば、「ったく、だる」と輪廻は小さく呟いた。

***

「あれ、貴方達」
そう後ろから呼ばれ振り向けば、2人の取材陣。
「やっぱり。貴方達も日本の控え室に行くの??」
そう言って、目を輝かせるのは芝さん。

「えぇ。知っている人たちなので」
ニコッと唖李栖は芝さんに向かって微笑む。
「リョーマ君と違って、素直な子ねェ」
芝さんは笑顔で唖李栖を見る。輪廻はため息。

「井上さん達も、日本の控え室に??」
輪廻がキョトン表情で言えば、芝さんは「キャー!!」と言って。
「あぁ。じゃぁ、一緒に行こうか。話しも聞きたいしね」
井上さんが聞けば、「分かりました」とニコッと輪廻は笑った。

「それで、全勝なのー?! すごーい!!」
芝さんはカメラで輪廻を取りながら叫んでいる。
「芝、静かにしないか。悪いな、暁野宮さん」
井上さんが言うと、ニコッと輪廻は笑う。

「輪廻で良いですよ。ね、唖李栖」
輪廻は唖李栖に話を振る。
「僕も、唖李栖で良いです。双子ですから、名前で呼んでくださいね」
唖李栖も姉に負けないぐらいの笑み。

なんて、他愛もない話をしていたら、日本の控え室に着いていた。
「ふぇ〜?? そんな人気者なの?? トム&テリーって」
英二の声は廊下にも響いていて。

「その通り。試合前の控え室、ちょっと取らせてもらうよ」
井上さんがドアの前でみんなに向かって言う。
「宜しく。それと、お客さんよ〜」
芝さんはカメラを持ちながらニコニコ笑顔。

「えー?! 誰だにゃー??」
英二が不思議そうに言うと、井上さんは横に行く。
「あ、君たちは…」
千石が呟くと、その2人はニコッと笑って一言。





「「俺様達の美技に酔いなッ!!」」





唖李栖と輪廻は決めポーズをしながら、みんなに言う。
もちろん、跡部、真田以外の人は大笑いだ。

「真田さん、試合お疲れ様です」
ペコッとお辞儀しながら、輪廻は真田に言う。
「あぁ。お前とは、合宿以来だな」
真田が言えば、輪廻は頷く。

「おい、お前、弟の部長に何か一言とか、可愛いコトできねぇのか??」
嫌味を思いっ切り含めながら言う跡部。
「あぁ、そうでね。……、今の時代、あの決め台詞は、古いですよ」
その言葉を聴けば、忍足や英二はブッと笑う。

「おい、忍足。テメェ、何笑ってるんだ?? アーン??」
「それも、気持ち悪いd「輪廻!! 駄目だよ。全く、輪廻は素直なんだから」」
「唖李栖、どういう意味だ??」
「え?! えっとー?? あ、あははは」

跡部が言えば、唖李栖は苦笑い。

「ね、君可愛いねー。俺の彼女に「なりませんよ??」」
千石の言葉を無視し、輪廻はキッパリと断る。
「うぅ。アンラッキー」
ションボリする千石はさておき、輪廻は唖李栖の手を掴む。

「唖李栖。ケビン達に会いに行こ?? きっと、待ってるよ」
ニコッと笑えば、みんな驚いて。
「あぁ、そうだね。メールもしちゃったし」
唖李栖は早足で廊下にでる。

「じゃぁ、みんなさん、頑張って下さいね。日本代表中学生、として」
ニコッと唖李栖は笑う。
きっと、本人は分かっているハズだ。
プレッシャーをかなり掛けている、ということを。

「……、リョーマ。答えを見つけないと、困るのは自分だよ。
 その時に、残されてるのは“荊道”だけ。だから、早く答えを見つけて」
輪廻は寂しそうに笑うと、廊下に出る。

「じゃぁ、頑張ってよね。貴方達は、“中学生の誇り”なんだから。
 あ、不二先輩、裕太に宜しく伝えておいて下さい」
ニコッと笑うと、輪廻と唖李栖はアメリカチームの控え室に向かった。


























































































『真実は嘘かもしれない。嘘は真実かもしれない』


























































































































何故か、そんな声が聞こえた気がした。