二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: *+改×24+* ●テニスの王子様 and テニスのお姫様○ ( No.837 )
日時: 2010/05/13 21:54
名前: うっさー ◆8.9xsVkhDE (ID: HnQQx7lG)
参照: シリタイケド、シリタクナイ。ムジュン、スル。

*+第二百二十三話+*


「うわ、大きいなァ…」

あり、いや輪廻は氷帝を見ると、一言。

「そんな間抜け面してると、バレるぞ」
そう言って、跡部はラケットで輪廻の頭を叩く。
「った!! 那紅埜、コイツぶっ飛ばしていい??」
輪廻が聞けば、那紅埜は「だ、駄目!!」と左右に首を振って。

「命拾いしましたね、跡部さん?? ってのわ!! 芥川さん、くっ付かないで下さい!!」
輪廻が言うのも気にせずに、ぎゅっとしてくるジロー。
「んと、スキンシップだCー!! 唖李栖、柔らかEー」
若干、セクハラ紛いの発言をするジロー。

「キャー!! 今日は、氷帝のレギュラー陣が揃って登校してるわよ!!」
「本当!! でも、マネージャーは邪魔よねェ??」
「跡部様と同じくらいお金持ちだからって!!」
「カッコいいわぁ!! レギュラー陣!!」

そんな発言で、那紅埜はバレないように、ぎゅっと下唇を噛む。
(聞こえるように言ってるのか。馬鹿だね)
ふぅーと輪廻が溜息を付くと、那紅埜に近づく。
と、言っても元々、近かったのだが。

「唖李栖…??」
那紅埜がキョトンとしてる時だった。
輪廻は躊躇するコトなく、那紅埜の右手を掴む。

「ね、早く教室に行こう?? じゃぁ、先輩方、お先に」
ニコッと笑うと、輪廻は那紅埜の手を引っ張りながら走る。

「やるねェ」
滝は笑いながら、唖李栖達を見ていた。
「アイツ、ぜってー怒ってたって」
岳人が呟くと、キッと跡部は周りを睨む。

***[部活にてー]


「あ、唖李栖っ!!」

那紅埜に名前を呼ばれて、唖李栖(輪廻)はやっと那紅埜を見る。
「え?? あ、ごめん。聞いてなかった」
輪廻のその言葉を聞くと、跡部は溜息。

「大丈夫なんか?? 顔色悪いで??」
忍足に顔を覗き込まれながら言われれば、輪廻は苦笑い。
「大丈夫です。で、何の話でしたっけ」
おどけて言われると、跡部は一からまた説明してくれた。

その間も、輪廻の目は、少し空ろで。

***

「おい、唖李栖。お前、何かおかしいぞ」
跡部に腕を捕まれると、輪廻は首を傾げる。
「おかしくなんかないですよ。只、耳鳴りと頭痛が酷いんです」
右手で耳を被せれば、キーと言う音が聞こえて。

「やっぱ、帰った方がええんちゃう??」
忍足が言うと、輪廻はフルフルと首を左右に振る。
「すぐ、治りますよ。ちょっと、色々思い出しちゃって」
あはは、と乾いた笑いをしながら輪廻はテニスコートに向かう。

***










大丈夫。










暴れない。暴れるものか。









嗚呼、頭が痛い。耳鳴りが、煩い。























右手が疼く。









“テニスがしたい”と、


















“周りの奴等を、潰せ”と、














頭の中で言っている。





































































































ウルサイ、ウルサイ、ウルサイ、ウルサイ、ウルサイ、ウルサイ、ウルサイッ…!!